この記事では英語の熟語「none of …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…のどれもない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC850点で、オーストラリアに住んで10年になるライターのakikoを呼んです。一緒に「none of …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/akiko

日本では英文学、オーストラリアでは国際貿易とマーケティングを専攻。シドニーに住んで10年、ネイティブが実際に使う自然な英語を紹介する。

熟語「none of …」の意味は?

image by iStockphoto

「none of …」「…のどれもない」という意味の熟語で、後ろには名詞や代名詞が付きます。「none of …」が主語になる場合、後に続く名詞や代名詞の種類によって単数扱いか複数扱いかが変わってくるので注意しましょう。
後ろに不可算名詞(money、water、furniture など)や単数の代名詞(it、this など)が続く場合は単数扱いになります。
後ろに続く名詞が可算名詞または複数形の代名詞(us、you、them など)の場合は、単数、複数どちらに扱われる場合もありますが、単数扱いにするととてもフォーマルな印象になるため日常的には複数扱いになる事がほとんどだと考えてください。
また、「none of …」の後ろに続く名詞の前には必ず「the」や「 this」と言った限定詞が付く事も重要ですね。
では詳しく解説していきます。

意味「…のどれもない」

「none of …」を使う際、後に続く名詞や代名詞に注目してください。一つ目の例文では「advice」で、これは不可算名詞なので単数扱いとなり、続くbe動詞は「 was 」となります。二つ目の例文では「them」と言う複数形の代名詞が後ろにきていますね。この場合は単数、複数どちらの扱いでも文法的には間違いではないのですが、日常会話では複数扱いの方が自然に聞こえます。三つ目の例文は「none of someone's business」というよく使われるフレーズです。ここでの「business」は「関わりのある事」と言う意味なので、全く関わりのない事、つまり関係ないという意味で使われていますね。かなりきつい印象の言い回しですが、誰かにビシッと言いたい時には便利なフレーズです。

None of the advice was helpful.
どのアドバイスも役に立たなかった。

None of them attend the meeting.
彼らのうち誰も会議に出席しない。

「You should save more money.」「That's none of your business.」
「君はもっと貯金した方がいいよ。」「あなたに関係ないでしょ。」

熟語「none of …」の言い換えや、似た表現は?

「none of …」の言い換えとして、「no 」「not any of …」があります。意味は同じ、「…のどれもない」ですが、使い方に違いがありますので詳しく見ていきましょう。「none of …」は後ろの名詞に限定詞をつける必要がありますが、「no」の場合はそのまま直接名詞の前に置くことができるというのが大きく違う点ですね。また、「not any of …」でも言い換えが可能です。

\次のページで「言い換え例:「no」「 not any of…」 を使った言い換え」を解説!/

言い換え例:「no」「 not any of…」 を使った言い換え

一つ目と二つ目の例文では「no」を使っていますが、「no」の後ろはそのまま名詞が続いています。これを「none of …」を使うと、「None of those apples were edible.」「None of the jewelry will be yours.」のようになりますね。また、三つ目の例文のように「not any of …」を使って「どれも…ない」という意味を表すこともできます。注意点としては、「not any of …」を主語に置くことはできないという点に気をつけましょう。例えば、「None of his homework has been done.」と言う事はできても、「Not any of his homework has been done.」のようにはなりません。

No apples were edible.
どのりんごも食べられそうになかった。

No jewelry will be yours.
どの宝石もあなたのものにはならないよ。

He hasn't done any of his homework.
彼は宿題に全く手をつけていない。

 

熟語「none of …」を使いこなそう

この記事では熟語「none of …」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。シンプルな熟語ですが、「none of …」を単数扱いにするか複数扱いにするかという点について混乱する方が多いと思います。しっかり使い方を覚えてナチュラルな表現ができるようにしましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「none of …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「none of …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「none of …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…のどれもない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC850点で、オーストラリアに住んで10年になるライターのakikoを呼んです。一緒に「none of …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/akiko

日本では英文学、オーストラリアでは国際貿易とマーケティングを専攻。シドニーに住んで10年、ネイティブが実際に使う自然な英語を紹介する。

熟語「none of …」の意味は?

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「none of …」「…のどれもない」という意味の熟語で、後ろには名詞や代名詞が付きます。「none of …」が主語になる場合、後に続く名詞や代名詞の種類によって単数扱いか複数扱いかが変わってくるので注意しましょう。
後ろに不可算名詞(money、water、furniture など)や単数の代名詞(it、this など)が続く場合は単数扱いになります。
後ろに続く名詞が可算名詞または複数形の代名詞(us、you、them など)の場合は、単数、複数どちらに扱われる場合もありますが、単数扱いにするととてもフォーマルな印象になるため日常的には複数扱いになる事がほとんどだと考えてください。
また、「none of …」の後ろに続く名詞の前には必ず「the」や「 this」と言った限定詞が付く事も重要ですね。
では詳しく解説していきます。

意味「…のどれもない」

「none of …」を使う際、後に続く名詞や代名詞に注目してください。一つ目の例文では「advice」で、これは不可算名詞なので単数扱いとなり、続くbe動詞は「 was 」となります。二つ目の例文では「them」と言う複数形の代名詞が後ろにきていますね。この場合は単数、複数どちらの扱いでも文法的には間違いではないのですが、日常会話では複数扱いの方が自然に聞こえます。三つ目の例文は「none of someone’s business」というよく使われるフレーズです。ここでの「business」は「関わりのある事」と言う意味なので、全く関わりのない事、つまり関係ないという意味で使われていますね。かなりきつい印象の言い回しですが、誰かにビシッと言いたい時には便利なフレーズです。

None of the advice was helpful.
どのアドバイスも役に立たなかった。

None of them attend the meeting.
彼らのうち誰も会議に出席しない。

「You should save more money.」「That’s none of your business.」
「君はもっと貯金した方がいいよ。」「あなたに関係ないでしょ。」

熟語「none of …」の言い換えや、似た表現は?

「none of …」の言い換えとして、「no 」「not any of …」があります。意味は同じ、「…のどれもない」ですが、使い方に違いがありますので詳しく見ていきましょう。「none of …」は後ろの名詞に限定詞をつける必要がありますが、「no」の場合はそのまま直接名詞の前に置くことができるというのが大きく違う点ですね。また、「not any of …」でも言い換えが可能です。

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