日本史

無能と言われながらも長生きした「織田信雄」の興味深い人生を歴女が解説

よぉ、桜木建二だ。今回は織田信長の次男、織田信雄の登場だ。無能と言われた信雄だが、偉大な父を持つ息子は期待に応えるのも大変だよな。あまり注目されないが波乱万丈な生き方は中々興味深い。

戦国武将を語り出したら止まらないライターすのうと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/すのう

大河ドラマにはまり、特に戦国時代の武将に興味津々なライター。有名、無名を問わず気になる武将は納得いくまで調べ尽くす性格。波乱万丈な乱世を生き抜いた武将、織田信雄の人生を戦国武将大好きなライターすのうが解説していく。

織田信長の次男として誕生…三男説もある

image by PIXTA / 9684234

織田信雄は、永禄元年(1558年)織田信長の次男として尾張国丹波郡小折町(現在の愛知県江南市)に生まれました。母親は実質上の正室と呼ばれた生駒吉乃。信長は正室、濃姫との間には子供がいませんでした。幼名は茶筅丸。名前の由来は、まげを結った際に茶筅に似ていたことから命名されたとか。次男として誕生したと言われている信雄ですが、三男信孝とは同い年。信孝の母親の身分が低かったために入れ替わったと言う説もあります。どちらにしても世間からの評価は、信孝の方が上だったようですね。

北畠具房(きたばたけともふさ)の養子となる

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By 投稿者がファイル作成 – ブレイズマン (talk) 09:38, 4 February 2009 (UTC), パブリック・ドメイン, Link

織田信長は北伊勢を平定し、南伊勢の北畠氏と対立していました。信長は家臣の滝川一益を使い、敵の調略を行うなど織田側が有利になるように動きます。当時、北畠氏の当主は北畠具房でした。周囲を川と谷に囲まれた要塞である大河内城に籠城した北畠氏の軍勢は8千。信長の軍勢は7万とも言われています。

鉄壁の要塞である大河内城に苦戦を強いられますが、次第に兵糧も尽き、北畠氏は降伏し和睦に応じました。和睦の条件として信長は、北伊勢の具房の養子に信雄。南伊勢の神戸具盛(かんべとももり)の養子には、三男の信孝を送り込みます。こうして、北伊勢、南伊勢を平定した信長は、天下統一に向け新たな野望を叶えようと動きだしました。

三瀬の変で北畠具教を暗殺

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By 不明 – 伊勢吉田文庫所蔵, パブリック・ドメイン, Link

北畠具教の暗殺を計画した信長と信雄。天正4年(1576年)信雄の家臣、滝川雄利(たきがわかつとし)らが中心となり具教が居住していた三瀬の館を襲撃三瀬の変が起こります。しかし、具教は剣の達人。簡単に殺せる相手ではありません。そこで雄利は具教の側近であった佐々木四郎左衛門に内通し、具教の太刀に細工をさせます。

槍で突かれた具教は太刀が抜けずに討死。この時、14名の家臣、幼い具教の子供などがことごとく殺され、具房だけは養父の立場から助命されます。信雄も自らの居城である田丸城に饗応(きゅうおう/もてなしの席)を設け、具教の弟三人を招き入れ抹殺。こうして信雄は北畠の家を乗っ取ることに成功しました。時代とはいえかなり酷い結末ですね。

天正伊賀の乱が始まる

伊賀と聞けば忍者!まさに忍びのイメージがしますよね。忍びの国と言う映画も中々興味深いものでした。伊賀国の日奈知城主、下山平兵衛は信雄の元に赴き、伊賀攻めの手引をしようと画策。しかし、この平兵衛の裏切り行為は伊賀に知れ渡っていました。伊賀攻めの拠点にしようと信雄は具教が隠居後に居城しようとしていた丸山城を修復。伊賀のスパイがこの一部始終を監視しており、修復作業を行なっていた滝川雄利らを攻撃。ふいをつかれた雄利は敗走する羽目になりました。これがきっかけとなり信雄は、伊賀攻めを決意。

天正7年(1579年)、第一次天正伊賀の乱が始まります。しかし、この伊賀攻めは父である信長の許可を得ず、信雄自身の判断によるものでした。やはり偉大な父、信長の力がないと勝つことは難しかったのかもしれません。この戦いは信雄の大敗に終わってしまいます。これを知った信長からは、キツイお叱りが待っていました。親子の縁を切るとも言われます。
天正9年(1581年)に第二次天正伊賀の乱を決行。この時は信長の許しを得て行われ、無事に勝利しました。こうして伊賀は信長により平定されます。

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父親が偉大だと息子も大変だよな。父に内緒で、一発手柄を挙げたい信雄の気持ちも分かる気がするぞ。

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