化学物質の状態・構成・変化理科

酸化とセットで覚えよう!苦手意識の出やすい「還元」反応の仕組みを元塾講師がわかりやすく解説

4.還元についての理解を深めよう

image by iStockphoto

さあ、ここで重要なポイントを覚えておきましょう。

どちらの実験も水素や炭素という酸素と反応する物質があり、水や二酸化炭素になるという酸化反応を起こしているということがいえますね。

酸化は酸化のみの反応で成り立つのに対し、還元は酸化と同時に成り立つことが今回のポイントです。これを意識することで、理解度は格段に上がりますよ。

・還元の反応では酸素を受け取ってくれる物質が必要である。

・還元反応が起こっているとき、同時に酸化反応も起こっている。

4-1.還元反応と誤解しやすい「分解」

ここで1つ、酸化銀の分解について補足しましょう。まず、分解とは1種類の物質が2種類以上の別の物質に変化することです。酸化銀は単体で加熱することで、銀と酸素に分解されます。その化学反応式を見てみましょう。

2AgO → 2Ag + O2

これだけを見ると酸化銀から酸素がとれた還元反応だと思いませんか?しかし還元は酸化と同時に起こります。つまり、酸化銀から酸素を奪う相手のいないこの反応は還元とはいえず、加熱による分解(熱分解)とよぶのです。

5.グラフからの読み取りに挑戦!

5.グラフからの読み取りに挑戦!

image by Study-Z編集部

この実験は、左図のように酸化銅と炭素の粉末混ぜ合わせたものを試験管に入れて加熱し、気体がでなくなるまで反応を続けました。右グラフは酸化銅4.0gに対して混ぜる炭素の質量を変えたとき、反応後の試験管に残った物質の質量をグラフにしたものです。

このとき、下記の問題に挑戦してみましょう。

(1)このときの反応を化学反応式で示し、発生する気体の名称を答えよ

(2)酸化銅4.0gとぴったり反応する炭素は何g

(3)グラフが途中から右上がりになるのはなぜか

(4)(2)のとき、試験管に残る物質の名称とその質量を答えよ

(5)(2)のとき、発生した気体の質量を答えよ

(6)4.8gの銅をつくるためには何gの酸化銅と炭素が必要か

\次のページで「還元には酸化の理解が必要不可欠!」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: