化学物質の状態・構成・変化理科

酸化とセットで覚えよう!苦手意識の出やすい「還元」反応の仕組みを元塾講師がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。前回は「酸化」について解説したよな。今回はそれとセットになるともいえる「還元」について勉強していこう。

ここで少しおさらいだ。酸化反応は物質と酸素が化合する反応だったよな。還元とはその反対で、物質から酸素を奪う反応の事をいう。

還元の実験は酸化を理解していないと難しい。だからこそテストにも出やすいんだ。さあ、化学に詳しいライターAyumiと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Ayumi

理系出身の元塾講師。わかるから面白い、面白いからもっと知りたくなるのが化学!まずは身近な例を使って楽しみながら考えさせることで、多くの生徒を志望校合格に導いた。

1.「還元」ってどんな反応?

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日常生活において「還元」とは元に戻ることの意味で使われることが多々あります。ネットショッピングなどでポイント還元といえば、買った商品の値段の何%をポイントでお返しします、という意味です。消費者に利益を戻すという意味で使われることが多いでしょう。

化学で学ぶ還元には、酸化された物質が元に戻ること、つまり酸化物から酸素を奪う反応のことをいいます。

じゃあどうやって?と気になるところですよね。まずは身近な例で考えてみましょう。

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前回身近な酸化の例としてさびた十円玉の話しをしたよな。さびは酸化反応の1つだが、その反対の反応である還元の原理を使えば、十円玉のさびを落とせるんじゃないか?

2.身近なもので実験ができる!

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日々の生活により身近な酸化に比べ、還元反応は意図的に起こすものが多いかもしれません。しかしどちらも身近なものでその現象を体験できるのが化学の面白さなのです。

還元実験を説明する前に、少しだけ酸化のおさらいをしましょう。

2-1.酸化をおさらい

酸化には激しく反応が進む燃焼おだやかに反応するさびの2種類がありましたね。さびは燃焼に比べ、光や熱を出さないことがほとんどですが、全くそれがないというわけではありません。それを証明してくれるのがカイロです。

カイロには鉄の粉が入っており、それを酸化させることで身体を温めてくれるだけの熱を発します。カイロが密閉された袋に入っているのは酸素との反応を防ぐためです。さらに、温めるときはカイロを振ったり揉んだりするのは、酸素と触れさせることで効率よく酸化反応を進めるためといえます。

ということは、カイロをより長持ちさせるためにはどうしたらいいでしょうか?

\次のページで「2-2.還元実験はさびた十円玉で証明」を解説!/

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