3分で簡単甲状腺から分泌されるホルモン(チロキシン)!現役理系塾講師がわかりやすく解説
#2 血液によって全身に運ばれる
神経はシナプスという器官を介して電気信号として全身に伝わっていきますが、ホルモンは違います。
ホルモンの場合、電気信号ではなく血液の循環によって全身へと伝達されて行きます。内分泌腺から分泌されたホルモンは血液の中に混ざり、そして全身に運ばれるという流れです。
ホルモンが血液の流れに乗って、作用するべき標的細胞まで近づくと、血管から染み出して作用します。
#3 情報伝達の速さは神経よりも遅い
2つ目の特徴でも述べましたが、ホルモンは神経と違って、血液を介して標的細胞まで運ばれます。
電気信号と血液の流れはどちらの方が速度が速いと思いますか?
正解は電気信号です。電気信号が伝わる速さは本当に一瞬の出来事になります。つまり、ホルモンは神経よりも伝達速度が遅いということなのです。
#4 微量でも効果がある
ホルモンの利点は微量であったとしても効果があるということです。
たとえ微量だとしても、確実に標的細胞にホルモンが運ばれていくので効果に即効性があります。
#5 効果は持続的である
神経系に比べたらホルモンの伝達スピードは全くかないません。しかし、ホルモンには効果の持続性という大きな強みがあります。
#6 特定の器官の細胞にのみ働く
ホルモンは血流に乗って、特定の器官の特定の細胞に作用することができます。逆に言えば、働かなくてもよい細胞には全く働かないということです。
それによって、効率よく目的の細胞だけに作用することができるということですね。
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