3分で簡単甲状腺から分泌されるホルモン(チロキシン)!現役理系塾講師がわかりやすく解説
ホルモンは内分泌腺で作られて、血液によって全身に運ばれる。そして特定の器官の細胞にのみ働く。甲状腺からはチロキシンと呼ばれるホルモンが分泌され、体内環境を調節してくれる。
今回のテーマについて、生物に詳しいライターKAEDEと一緒に解説してくぞ。
ライター/KAEDE
現役塾講師。大学時代は微生物学を専攻し、酵素についての研究をしていた。今は科学の面白さを高校生に毎日伝えている。
そもそもホルモンとは何?
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体内では常に環境が安定した状態を維持できるように、様々な機構が働いています。そこに大きく関与しているのが、神経系と内分泌系。この両者がしっかりと働いていてくれるからこそ、今生きていられるのです。
その中でもホルモンは、内分泌系の内分泌腺と呼ばれるところから分泌される化学物質のこと。この化学物質ホルモンが、血液などの循環系によって全身に運ばれることで、情報が伝達されていくのです。
ホルモン=内分泌系の伝達物質
内分泌腺から分泌され、循環系の力を借りて全身に運ばれる。
ホルモンと神経系によって体内の環境は安定を保つことができる。
ホルモンの特徴6選!
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甲状腺から分泌されるホルモンについて解説する前に、もう少しホルモンというものについて知識を蓄えておきましょう。
ここで解説するのは、ホルモンの特徴についてです。知っておくべきホルモンの特徴を6つまとめましたので、頭の中で入れておいてください。
#1 内分泌腺で作られる
内分泌腺とは物質を体内に分泌するための腺のことです。ホルモンは基本的にこの内分泌腺から分泌されます。
ちなみに同じ腺でも、汗を出す汗腺は体の外部に汗を分泌しているので外分泌腺。
代表的なヒトの内分泌腺は
・脳下垂体
・甲状腺
・副甲状腺
・副腎
・すい臓
・卵巣
・精巣
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