この記事では英語の熟語「bring … about」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…を引き起こす」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「bring … about」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「bring … about」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「bring … about」には、「…を引き起こす」や「…を成し遂げる」という意味があります。「bring」の代表的な意味は「運ぶ」ですが、これがどのように熟語の意味につながるのかを見ていきましょう。

意味その1 「…を引き起こす」

意味のひとつは「…を引き起こす」です。「bring」には「もたらす」という意味があり、「about」には「身の回りに」という意味があるので、「身の回りにもたらす」というニュアンスから「…を引き起こす」につながっています。

「bring … about」でも「bring about …」でもどちらでも使われますが、後者の方が頻度は多いようです。

The storm brought about a lot of damage.
嵐は大変な被害を引き起こした。

His carelessness brought about the accident.
彼の不注意がその事故を引き起こした。

That will bring about a good result for you.
それはあなたにとってよい結果をもたらすでしょう。

意味その2 「…を成し遂げる」

もうひとつの意味は「…を成し遂げる」です。「bring」と「about」の「身の回りにもたらす」というニュアンスのうち、意図的にやりきった場合には「…を成し遂げる」という意味で使うことができます。ただ、「成し遂げる」という表現は他にたくさんあるので、頻繁に使われる表現ではありません。

I brought about a goal.
私は目標を成し遂げた。

Luther brought about religious reforms.
ルターは宗教改革を成し遂げた。

We brought about improvement in rice varieties.
私たちは米の品種改良を成し遂げた。

\次のページで「熟語「bring … about」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

熟語「bring … about」の言い換えや、似た表現は?

熟語「bring … about」の言い換えには、「cause」や「lead to」があります。それぞれのもとの意味からするとニュアンスがかなり違うので、詳しくチェックしていきましょう。

言い換え例:causeを使った言い換え

「cause」を使うと、言い換えることができます。名詞の「cause」が「原因、理由」を意味することから、この動詞「cause」は「起因する」「原因となる」というニュアンスから「…を引き起こす」につながりますね。

「cause」は他動詞として、「cause + 引き起こされる事柄」という形で直後に目的語をおきます。

That may cause many problems.
そのことがたくさんの問題を引き起こすかもしれない。

That disease is caused by a virus.
その病気はウィルスによって引き起こされる。

Masakado caused a rebellion in the Kanto area.
マサカドは関東地方で反乱を引き起こした。

言い換え例:lead toを使った言い換え

もうひとつは「lead to」を使った言い換えです。もとの「lead」の主な意味は「導く」ですが、「もたらす」という意味もあり、そこから「…を引き起こす」につながります。

「to」の後ろは、不定詞ではなく名詞や動名詞がおかれますよ。

The response will lead to a claim.
その応対はクレームを引き起こすだろう。

Misunderstandings lead to more misunderstandings.
誤解がさらに誤解をもたらす。

Paying attention in class must lead to high marks.
授業で注意を払うことは、よい成績につながるにちがいない。

\次のページで「熟語「bring … about」を使いこなそう」を解説!/

熟語「bring … about」を使いこなそう

この記事では熟語「bring … about」の意味や使用例、他の表現での言い換えパターンを説明しました。意味においては、「身の回りに持ってくる」ニュアンスで「…を引き起こす」、偶然や結果論ではなく意図的に達成したことは「成し遂げる」でした。

言い換えの表現では、「原因」がもとにある直接的要因の「cause」、「導く」がもとにある間接的要因の「lead to」として使い分けられるといいですね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「bring … about」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「bring … about」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「bring … about」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…を引き起こす」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「bring … about」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「bring … about」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「bring … about」には、「…を引き起こす」や「…を成し遂げる」という意味があります。「bring」の代表的な意味は「運ぶ」ですが、これがどのように熟語の意味につながるのかを見ていきましょう。

意味その1 「…を引き起こす」

意味のひとつは「…を引き起こす」です。「bring」には「もたらす」という意味があり、「about」には「身の回りに」という意味があるので、「身の回りにもたらす」というニュアンスから「…を引き起こす」につながっています。

「bring … about」でも「bring about …」でもどちらでも使われますが、後者の方が頻度は多いようです。

The storm brought about a lot of damage.
嵐は大変な被害を引き起こした。

His carelessness brought about the accident.
彼の不注意がその事故を引き起こした。

That will bring about a good result for you.
それはあなたにとってよい結果をもたらすでしょう。

意味その2 「…を成し遂げる」

もうひとつの意味は「…を成し遂げる」です。「bring」と「about」の「身の回りにもたらす」というニュアンスのうち、意図的にやりきった場合には「…を成し遂げる」という意味で使うことができます。ただ、「成し遂げる」という表現は他にたくさんあるので、頻繁に使われる表現ではありません。

I brought about a goal.
私は目標を成し遂げた。

Luther brought about religious reforms.
ルターは宗教改革を成し遂げた。

We brought about improvement in rice varieties.
私たちは米の品種改良を成し遂げた。

\次のページで「熟語「bring … about」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: