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5分で分かる「十字軍」!聖地エルサレム奪還を目指した「十字軍」を歴女がわかりやすく解説!

今回は十字軍についてです。十字軍は中世の時代に、キリスト教徒が当時イスラム教徒が支配していた聖地エルサレムの奪還を目指して行った出来事です。第一回目の十字軍の遠征では、時の教皇ウルバヌス2世が諸侯や騎士、民衆などに呼び掛けて実現したらしいのです。しかし聖地をイスラム教徒から奪還する以外にも数々の思惑があったとか。その思惑は何だったのか。

そこで今回は歴史に詳しい博識のまぁこと一緒に十字軍の遠征について見ていきます。

ライター/まぁこ

ヨーロッパ史が好きなアラサー女子。ヨーロッパの絵画も好きで、関連した歴史の本を読み漁っている。今回は中世に起こったイスラム教とキリスト教の戦い、十字軍について紹介していく。

1 十字軍とは? 

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十字軍とは、中世のヨーロッパで教皇の呼びかけに応じたキリスト教徒らがイスラム教国から聖地エルサレムを奪還するために派遣された遠征軍たちのことを指します。しかしなぜ十字軍は組織されるに至ったのでしょうか。そこで今回は十字軍が派遣されるに至ったきっかけや十字軍の行った出来事、十字軍の遠征のその後の出来事について紹介していきます。

1-1 十字軍の背景

十字軍が派遣されることになったきっかけは何だったのでしょうか。それは1095年にイスラム教徒のセルジューク朝が侵攻してきたこと。これに対し危機感を募らせたビザンツ皇帝がローマ教皇ウルバヌス2世に助けを求めたことがきっかけでした。

1-2 ウルバヌス2世、十字軍を呼びかける

ウルバヌス2世は、1095年の教会会議で集まった者たちに聖地エルサレムの奪還をするように呼びかけました。これをクレルモン公会議と言います。ウルバヌス2世は教会会議後にも各地を回って聖地へ遠征するように説いて回りました。この呼びかけに諸侯や騎士らが応じます。この時点の遠征では国王は直接指揮を取っていませんでした。

1-3 それぞれの思惑

ウルバヌス2世の呼びかけによって始まった十字軍のエルサレムへの遠征。しかし参加した者たちの思惑は別々でした。

まず呼びかけたウルバヌス2世ですが、彼は教会統一問題を抱えていました。ここでビザンツ帝国を助けて交渉を有利にしておきたいと考えていました。また諸侯らは領土の拡大を目指します。騎士らは贖罪を得るために遠征に参加。当時の騎士は殺生をしていたため、来世の自分がどうなるのか心配だったのです。そこへウルバヌス2世が遠征すれば贖罪が得られるとしたため、参加する者が大勢いました。

1-4 十字軍、聖地エルサレムを奪還!

1096年に巡礼者も含めた約10万人もの大軍が出発しました。十字軍は地中海の沿岸を征服しながらエルサレムへ向かいました。同年6月にエルサレムを包囲すると十字軍はエルサレムの城壁に火を付け、その混乱に乗じ城内へ侵入。そして城内のムスリムやユダヤ教徒を虐殺していったのです。当初イスラム側は十字軍を巡礼者と思い、警戒していなかったため敗れたのでした。その後十字軍は、エデッサ伯国、アンティオキア公国、トリポリ伯国、エルサレム王国を建国することに。

1-5 エルサレムを陥落させた十字軍

画面の左に見えるのは岩のドーム。これはイスラム教において、ムハンマドが天馬で空を飛び、降り立ったとされる岩を祀るために作られたドーム。このドームは691年に建てられた現存する最古のモスクです。このモスクによってここが聖地エルサレムであることが分かりますね。

絵画では赤い十字が描かれた服をまとい、馬の上から天を仰ぎ勝利を喜ぶ者や十字軍の歓声がこちらにも聞こえてきそう。しかし彼らの足元にはムスリムやユダヤ教徒の死体が転がっています。キリスト教徒から見れば聖戦。しかし襲われた側からはただの侵略でしかありませんでした。

\次のページで「1-6 十字軍の熱狂的な信者たち」を解説!/

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