この記事では英語の熟語「object to …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…に反対の意思を表す」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「object to …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「object to …」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「object to …」には、「…に反対の意思を表す」や「いやがる」といった意味があります。理屈での反対と感情での反対と両方を表すことができますよ。

意味その1 「object to …」

ひとつの意味は「…に反対の意思を表す」です。名詞の「object」が「物、物体」という意味があるので、障害物がある、同意するには壁があるというイメージで動詞の「反対する」という意味合いにつながりますね。

なお、「object to …」の「to」は不定詞ではなく、後ろに名詞や動名詞をおいて使います。

We all objected to the plan.
私たちはみなその計画に反対の意思を表した。

My father objected to my working part time.
私の父は私がアルバイトをすることに反対した。

I object to going to the dangerous place.
私は危険な場所に行くのは反対だ。

意味その2 「いやがる」

もうひとつの意味は「いやがる」です。「…に反対の意思を表す」と重なる部分もありますが、やや理屈より感情によって反対の気持ちを抱く場合に「いやがる」「きらう」などの意味で使われます。

He objected to paying the bill.
彼はその請求書を支払うことをいやがった。

She objected to my smoking.
彼女は私がタバコを吸うのを嫌った。

He objected to being treated like a child.
彼は子供のように扱われることをいやがった。

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熟語「object to …」の言い換えや、似た表現は?

熟語「object to …」には、「be opposed to」や「be against」などの言い換えや似た表現があります。それぞれ少しずつニュアンスが違うので、その違いを細かく見ていきましょう。

言い換え例:be opposed toを使った言い換え

まずは「be opposed to」を使った言い換えです。もとの「oppose」は「反抗する、じゃまをする」という意味があり、なんらかの行動におよんでいる場合に使います。「be opposed to」のほうがちょうど「反対し意思を表す」という意味になりますよ。

なお、同じく「to」の後ろは、不定詞ではなく名詞や動名詞をおいて使います。

We are opposed to war.
私たちは戦争に反対である。

My father is opposed to getting married.
私の父は結婚することに反対している。

The commission will be opposed to the proposal.
委員会はその提案に反対するだろう。

似た表現例:be againstを使った似た表現

次は「be against」を使った似た表現です。人が何かに反対する場合よりも、主に何か出来事などが事実や状況に対して反している場合に「反している」「食い違っている」という意味合いで使われます。

この場合も、「against」の後ろは名詞か動名詞になりますよ。

Opinion is against her.
世論は彼女に反対している。

Your action is against the rules.
あなたの行動は規則に反している。

What you did was against humanity.
あなたがしたことは人の道に反していた。

\次のページで「熟語「object to …」を使いこなそう」を解説!/

熟語「object to …」を使いこなそう

この記事では熟語「object to …」の意味や使用例、他の表現での言い換えパターンを説明しました。「反対の意思を表す」という意味では、「理」でもって反対する場合も「情」でもって反対する場合も使えます。「情」で反対する場合は「いやがる」「きらう」と表現することが多いです。

言い換えや似た表現では、「object to」と「be opposed to」はほぼ同じ意味ですが、「oppose」は反対の意思だけでなく行為にまで及んでいる場合であることに注意しましょう。

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英語の熟語

【英語】1分でわかる!「object to …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「object to …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…に反対の意思を表す」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「object to …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「object to …」の意味は?

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熟語「object to …」には、「…に反対の意思を表す」や「いやがる」といった意味があります。理屈での反対と感情での反対と両方を表すことができますよ。

意味その1 「object to …」

ひとつの意味は「…に反対の意思を表す」です。名詞の「object」が「物、物体」という意味があるので、障害物がある、同意するには壁があるというイメージで動詞の「反対する」という意味合いにつながりますね。

なお、「object to …」の「to」は不定詞ではなく、後ろに名詞や動名詞をおいて使います。

We all objected to the plan.
私たちはみなその計画に反対の意思を表した。

My father objected to my working part time.
私の父は私がアルバイトをすることに反対した。

I object to going to the dangerous place.
私は危険な場所に行くのは反対だ。

意味その2 「いやがる」

もうひとつの意味は「いやがる」です。「…に反対の意思を表す」と重なる部分もありますが、やや理屈より感情によって反対の気持ちを抱く場合に「いやがる」「きらう」などの意味で使われます。

He objected to paying the bill.
彼はその請求書を支払うことをいやがった。

She objected to my smoking.
彼女は私がタバコを吸うのを嫌った。

He objected to being treated like a child.
彼は子供のように扱われることをいやがった。

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