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「パレスチナ問題」は国際政治の最難関!国際関係を学ぶライターが最大限シンプルに解説

よぉ、桜木建二だ。「パレスチナ問題」って、なんだかよくわからないと思っていないか?宗教や民族、そして政治が複雑に絡み合うパレスチナ問題をきちんと理解するためには、パレスチナの歴史を学ぶ必要がある。

世界史に詳しい万嶋せらと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/万嶋せら

会社員を経て、現在はイギリスで大学院に在籍中のライター。歴史が好きで関連書籍をよく読み、中でも近代以降の歴史と古典文学系が得意。専門として学ぶ近現代の国際政治に関する知識を活かし、今回は「パレスチナ問題」について解説する。

パレスチナ問題を理解するための基礎知識

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パレスチナとは?

まずは「パレスチナ」とは何か、ということから見ていきましょう。

パレスチナ問題の舞台は中東です。パレスチナというのは地中海の東側を指す地域の名称で、現在のイスラエル、パレスチナ自治区、レバノン、ヨルダンとシリアの一部のあたりがパレスチナにあたります。

今から3000年以上前、この地域にはペリシテ人と呼ばれる人々が住んでいました。後にこの地域がローマ帝国の支配下となっていた頃、当時すでに滅亡していた「ペリシテ人」という名前が由来となり、このあたり一帯がパレスチナと呼ばれるようになりました。

パレスチナ問題の舞台

パレスチナ問題の舞台であるパレスチナを、もう少し詳しく見てみましょう。パレスチナ問題の中心は、イスラエルとパレスチナ自治区です。

イスラエルは第二次世界大戦後に建国された国家で、ユダヤ人が中心となっています。

一方のパレスチナ自治区とは、パレスチナのヨルダン川西岸地区とガザ地区を指し、パレスチナ自治政府による自治が行われている地域です。「パレスチナ国」という独立国として130以上の国から承認されているものの、日本はパレスチナを正式に独立国として承認していません。そのため、一般にパレスチナ国ではなくパレスチナ自治区と呼ばれています。

パレスチナ問題とは、イスラエルとパレスチナ自治区を中心にパレスチナの帰属をめぐって繰り広げられている問題なのです。

パレスチナ問題の登場人物

パレスチナ問題には主に、ユダヤ人とパレスチナ人が関与しています。

ユダヤ人とはユダヤ教を信じる人々のことです。パレスチナ問題の一部であるイスラエルは、ユダヤ人を中心とした国家でしたね。勘違いされることがよくありますが、「ユダヤ人」は特定の民族を指す言葉ではなく、もちろんアラブ民族のユダヤ人もいます。

パレスチナ人とは、パレスチナの地域に暮らすアラブ民族のことです。本来は特定の宗教の信徒を表す言葉ではありませんが、現在では特にイスラム教を信仰する人々を指してパレスチナ人と呼ぶこともあります。

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中東のパレスチナという地域をめぐって、異なる宗教や民族の人たちが争っているんだな。でも、どうして対立が生じているんだ?

「パレスチナ問題」以前のパレスチナの歴史

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