この記事では英語の熟語「stop to ○○」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「○○するために立ち止まる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「stop to ○○」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。

熟語「stop to ○○」の意味は?

image by iStockphoto

「stop to ○○」は、「○○するために足を止める、立ち止まる」という意味です。ここから「じっくりと○○する」という意味が派生します。

また、stopを動詞ではなく、名詞として使うパターンも後で紹介しましょう。

意味その1 「○○するために足を止める、立ち止まる」

最もポピュラーな意味ですね。「○○」には動詞の原形を置きます。中学生の学習範囲として、「stop ~ing」(~するのを止める)と区別するようにと口を酸っぱくして注意するポイントです。例文の1と2を比較すればその差は歴然としています。

ちなみに、「stop to ○○」は「pause to ○○」、「stop ~ing」は「quit ~ing」と書き換えが可能です。

1.Alex stopped to smoke.
=Alex paused to smoke.
アレックスは煙草を吸うために立ち止まった。

2.Alex stopped smoking.
=Alex quit smoking.
アレックスは煙草を吸うのをやめた。/アレックスは禁煙した。

意味その2 「じっくりと○○する、落ち着いて○○する、手を止めて○○する」

立ち止まって何かをするというのは、歩きながらではそのことに集中できないから、と考えると合点がいく訳出です。代表的なのは例文1のように「考える」系の動詞を伴う場合ですが、それ以外にもあります。例文2が良い例です。

pauseも同じように使うことができますが、場合によっては「じっくりと」ではなく例文3のように「一歩引いて」という訳出になります。これは「pause」の元々のニュアンスに「ためらい、躊躇」が含まれるためです。

1.We must stop to think about it carefully.
私たちはそれについて慎重にじっくりと考えなくてはならない。

2.It's at noon. Let's stop to have lunch.
正午だわ。手を止めてお昼ご飯にしましょう。

3.Sometimes we have to pause to think.
私たちは時として、一歩引いて考えなくてはならないこともある。

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熟語「put a stop to ○○」について

「a」がついていることからも分かるように、この「stop」は名詞です。従って、「to」は前置詞ですので、「○○」に入るのは動名詞などを含む、名詞ということになります。

「put a stop to ○○」の意味

「put a stop to ○○」は「○○を止めさせる」という意味です。例文1は動名詞を、例文2は普通名詞を「to」の後に置いています。

例文3は使役動詞「make」を使った言い換えです。同じ使役動詞の「let」や、一般動詞の「allow/permit」を否定系とともに用いることも可能

例文3は「prevent/keep/stop A from B」で「AがBするのを妨げる、AにBさせない」という熟語を使っています。こうしてみると「put a stop to ○○」は動作を中止させる相手を明示しなくても使えるのがわかりますね。

1.The young teacher tried to put a stop bullying but in vain.
その若い教師はいじめをやめさせようとしたが、ダメだった。

2.It seems nobody can put a stop to slip in stock prices.
誰にも株価下落を止められなさそうだ。

3.The young teacher tried to make boys stop teasing the girl, but he failed.
若い教師は男の子達がその女の子をからかうのを止めさせようとしたが、失敗した。

4.The young teacher tried to prevent boys from teasing the girl, but he couldn't.
若い教師は男の子達がその女の子をからかうのを止めさせようとしたが、失敗した。

熟語「stop to ○○」を使いこなそう

この記事では熟語「stop to ○○」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。中学校で習う範囲より、踏み込んだ内容でしたが使いこなせるととても格好いいですよ。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の熟語

【英語】1分でわかる!「stop to ○○」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「stop to ○○」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「○○するために立ち止まる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「stop to ○○」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。

熟語「stop to ○○」の意味は?

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「stop to ○○」は、「○○するために足を止める、立ち止まる」という意味です。ここから「じっくりと○○する」という意味が派生します。

また、stopを動詞ではなく、名詞として使うパターンも後で紹介しましょう。

意味その1 「○○するために足を止める、立ち止まる」

最もポピュラーな意味ですね。「○○」には動詞の原形を置きます。中学生の学習範囲として、「stop ~ing」(~するのを止める)と区別するようにと口を酸っぱくして注意するポイントです。例文の1と2を比較すればその差は歴然としています。

ちなみに、「stop to ○○」は「pause to ○○」、「stop ~ing」は「quit ~ing」と書き換えが可能です。

1.Alex stopped to smoke.
=Alex paused to smoke.
アレックスは煙草を吸うために立ち止まった。

2.Alex stopped smoking.
=Alex quit smoking.
アレックスは煙草を吸うのをやめた。/アレックスは禁煙した。

意味その2 「じっくりと○○する、落ち着いて○○する、手を止めて○○する」

立ち止まって何かをするというのは、歩きながらではそのことに集中できないから、と考えると合点がいく訳出です。代表的なのは例文1のように「考える」系の動詞を伴う場合ですが、それ以外にもあります。例文2が良い例です。

pauseも同じように使うことができますが、場合によっては「じっくりと」ではなく例文3のように「一歩引いて」という訳出になります。これは「pause」の元々のニュアンスに「ためらい、躊躇」が含まれるためです。

1.We must stop to think about it carefully.
私たちはそれについて慎重にじっくりと考えなくてはならない。

2.It’s at noon. Let’s stop to have lunch.
正午だわ。手を止めてお昼ご飯にしましょう。

3.Sometimes we have to pause to think.
私たちは時として、一歩引いて考えなくてはならないこともある。

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