この記事では英語の熟語「allow ... to ○○」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…に○○させる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「allow ... to ○○」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。

熟語「allow ... to ○○」の意味は?

image by iStockphoto

「allow ... to ○○」は、「…が○○するのを許可する」というのが大元の意味です。ここから少し派生が出てきますので、紹介します。

意味その1 「…に○○させる」

大元の意味に近く、「…が(したいと思っていることを)させる」という使い方。同じ「○○させる」でも、強制の意味が強い「force」や使役動詞の「make」とは大分ニュアンスが違うのが、例文1を見るとよくわかるでしょう。

例文2のように、「○○します」という際に、「allow me to」をつけると、ワンクッション置いたニュアンスになり、より丁寧な印象になります。

例文3のように、人ではないものを主語にする使い方は日本語にはあまり馴染みがありません。こういった無生物主語は英語では好まれる表現なので、手札として持っておくと良いですよ。

1.My parents will never allow me to take part in such a party.
うちの両親は、そういうパーティーに私を絶対に参加させないだろうね。

2.Please allow me to introduce you a special guest!
皆さんに特別なゲストを紹介させていただきます!

3This camera allows you to edit pictures more easily.
=You can edit pictures more easily if you use this camera.
このカメラなら、もっと簡単に写真の編集をできますよ。

意味その2 「…が○○だと認める」

相手の主張や、状態を容認するという意味もあります。admitの方が好まれて使われますが、念のため例文を掲載しましょう。

1.At first, Mary's parents hated Jack, but finally they allowed him to be true.
始めは、メアリーの両親はジャックを嫌っていたが、最後には彼が誠実だと認めた。

2.I wanted to believe what he said, but I had to allow it to be false.
私は彼の言葉を信じたかったが、それは嘘だったと認めなくてはならなかった。

\次のページで「意味その3「ウッカリ…する、放置する」」を解説!/

意味その3「ウッカリ…する、放置する」

「○○させる」ほど、しょっちゅう出てくるわけではありませんが、「ウッカリ…する、放置する」という意味もあります。意図しないことを容認する、というニュアンスです。この場合allowの目的語に再帰代名詞(~self)を伴うことが多いので、すぐに判別できますよ。

例文2の「allow onself to be caught dead ~ing」も、決まりきったイディオムなのでついでに覚えてしまいましょう。

1.I shall never allow myself to die in such a place.
こんなところでみすみす死んでなるものか。

2.She never allowed herself to be caught dead smoking.
彼女は喫煙しているところを決して誰にも見せなかった。

意味その4「…に○○を与える」

これまで「○○」の部分には動詞の原形を当てはめてきましたが、名詞を入れることもあります。その場合、toは前置詞ですね。このallowは、giveとほとんど同じように使えますが、与えるものは主にお金や時間に限定されることがポイントです。

Mr. White allows 50 dollars to his daughter a week.
=Mr. White allows his daughter 50 dollars a week.
ホワイト氏は娘に1週間につき50ドル与えている。

熟語「allow ... to ○○」の言い換えや、似た表現は?

同じ表現の繰り返しでは、あまり知的な会話は望めません。便利な「allow ... to ○○」ですので、いくつか言い換えパターンも学習しましょう。

\次のページで「言い換え例:permitを使った言い換え」を解説!/

言い換え例:permitを使った言い換え

「permit」を使うと、言い換えることができます。語順も「permit ...to ○○」なので、全く同じです。しかし、allowよりやや格式張った言い方で、例文1のように国や行政が主語になる場合に最もふさわしいでしょう。

しかし、例文2のように身内が主語になるケースもあります。この場合は、「厳しくて普通なら到底許可が得られない」という普段の状況が透けて見える表現です。

1.This country permits people who are over 18 to get driver's license.
この国では18歳以上の人が運転免許を持てる。

2.Yeah! My father permitted me to go to the concert!
やったね!お父さんがコンサートに行くのを許してくれたの!

言い換え例:letを使った言い換え

反対に、letを使うとカジュアルな印象になります。letの場合は使役動詞なので「let 目的語 動詞の原形」になるので注意。例文2のように無生物主語にも対応します。

注意するのは受動態です。letは目的語があるにもかかわらず、受動態を作れない動詞なので、ペーパーテストで出題された場合にはallowかpermitで書き換えましょう。

1.Mom let us to go swimming for ourselves.
ママが、私たちだけで泳ぎに行ってOKだって言ってたよ。

2.The Internet let us know much more things rapidly.
=We can know much more things rapidly by using the Internet.
=We can know much more things rapidly if we use the Internet.
インターネットのおかげで、より多くのことを早く知ることができる。

熟語「allow ... to ○○」を使いこなそう

この記事では熟語「allow ... to ○○」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。慣れてしまえば難しくないですし、ネイティブの人たちはよく使いますので、マスターしておいて損はありません。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「allow … to ○○」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「allow … to ○○」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「allow … to ○○」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…に○○させる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「allow … to ○○」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。

熟語「allow … to ○○」の意味は?

image by iStockphoto

「allow … to ○○」は、「…が○○するのを許可する」というのが大元の意味です。ここから少し派生が出てきますので、紹介します。

意味その1 「…に○○させる」

大元の意味に近く、「…が(したいと思っていることを)させる」という使い方。同じ「○○させる」でも、強制の意味が強い「force」や使役動詞の「make」とは大分ニュアンスが違うのが、例文1を見るとよくわかるでしょう。

例文2のように、「○○します」という際に、「allow me to」をつけると、ワンクッション置いたニュアンスになり、より丁寧な印象になります。

例文3のように、人ではないものを主語にする使い方は日本語にはあまり馴染みがありません。こういった無生物主語は英語では好まれる表現なので、手札として持っておくと良いですよ。

1.My parents will never allow me to take part in such a party.
うちの両親は、そういうパーティーに私を絶対に参加させないだろうね。

2.Please allow me to introduce you a special guest!
皆さんに特別なゲストを紹介させていただきます!

3This camera allows you to edit pictures more easily.
=You can edit pictures more easily if you use this camera.
このカメラなら、もっと簡単に写真の編集をできますよ。

意味その2 「…が○○だと認める」

相手の主張や、状態を容認するという意味もあります。admitの方が好まれて使われますが、念のため例文を掲載しましょう。

1.At first, Mary’s parents hated Jack, but finally they allowed him to be true.
始めは、メアリーの両親はジャックを嫌っていたが、最後には彼が誠実だと認めた。

2.I wanted to believe what he said, but I had to allow it to be false.
私は彼の言葉を信じたかったが、それは嘘だったと認めなくてはならなかった。

\次のページで「意味その3「ウッカリ…する、放置する」」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: