この記事では英語の熟語「before long」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「間もなく、すぐに」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「before long」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「before long」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「before long」の意味は、「間もなく、すぐに」や「やがて、のちに」があります。いずれも時間が経たないうちにという意味合いですが、それぞれのニュアンスを見ていきましょう。

意味その1 「間もなく、すぐに」

意味のひとつは「間もなく、すぐに」です。「before long」をそのままの意味で受け取ると、「長い時間の前に」となります。「長い時間がたつまでもなく」と考えるといいですね。今を起点にして、短い時間のあとに起こることを表すときに使います。なお、やや硬い表現として使われることが多いです。

My father will be home before long.
私の父は間もなく帰宅するだろう。

The examination will begin before long.
その試験は間もなく始まるだろう。

The Line is expected to normal service before long.
その路線は間もなく正常運転が見込みだ。

意味その2 「やがて、のちに」

もうひとつの意味は「やがて、のちに」です。「長い時間がたつまでもなく」というのは「間もなく、すぐに」と同じですが、過去を起点にしたある出来事からすぐにという意味で使うことができます。この場合、前の文章を受けてのことが多いので、文頭に置かれることもありますよ。

Before long he came into my room.
やがて彼は私の部屋に入ってきた。

The train arrived before long at the next station.
その電車はやがて次の駅に到着した。

Before long Yoritomo opened the Kamakura bakufu.
のちに頼朝は鎌倉幕府を開いた。

\次のページで「熟語「before long」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

熟語「before long」の言い換えや、似た表現は?

熟語「before long」の言い換えや似た表現に「soon」「immediately」「shortly」があります。いずれも「間もなく」と訳すことはできますが、微妙な意味の違いを知っておきましょう。

言い換え例:soonを使った言い換え

まずは「soon」を使った言い換えです。「soon」は「before long」とほぼ同じ意味で使うことができ、今を起点にした場合でも過去のある時を起点にした場合でも使うことができます。こちらのほうが、一般的に広く使われる表現です。

また、文末に置かれることが多いですが、文頭や一般動詞の前に置かれることもあります。

I will be back soon.
私はすぐに戻るつもりだ。

Soon we came to a beautiful lake .
やがて私たちは美しい湖にでた。

言い換え例:immediatelyを使った言い換え

次は「immediately」を使った言い換えの表現です。」語の中に「-mediate-」という部分がありますが、これは「仲介する、間をとりなす、取り次ぐ」などの意味があり、「im-」で否定し「-ly」で副詞となると「仲介なしで」というニュアンスになります。「仲介なし」ということは「すぐに」ということです。

「before long」に比べると、より短時間のイメージになります。また、時間的にすぐという場合のほか、位置的にすぐ近いという意味で使うこともありますよ。

We called an ambulance immediately.
私たちはすぐに救急車を呼んだ。

I was immediately behind her.
私は彼女のすぐ後ろにいた。

\次のページで「言い換え例:shortlyを使った言い換え」を解説!/

言い換え例:shortlyを使った言い換え

最後は「shortly」を使った言い換えの表現です。意味は「間もなく、すぐに」ですが、これまで出てきた表現の中でも時間的には一番短いイメージになります。他には「手短に、簡潔に」という意味もありますよ。

さまざまな時制、さまざまな文中での位置で使用されますが、比較的未来の文で使われることが多いです。

The goods should get to your place shortly.
その商品は間もなくあなたのところに届くだろう。

He answered this question shortly.
彼は手短にその質問に答えた。

熟語「before long」を使いこなそう

この記事では熟語「before long」の意味や使用例、他の表現での言い換えパターンを説明しました。意味においては、いずれも「間もなく、すぐに」ですが、「before long」と「soon」、「immediately」「shortly」という順にどんどん時間が短くなるイメージです。

やや硬めの表現なのが「before long」と「immediately」、一般的に広く使われるのが「soon」と「shortly」ということも覚えておくと場面に合わせた表現につながりますね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「before long」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「before long」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「before long」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「間もなく、すぐに」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「before long」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「before long」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「before long」の意味は、「間もなく、すぐに」や「やがて、のちに」があります。いずれも時間が経たないうちにという意味合いですが、それぞれのニュアンスを見ていきましょう。

意味その1 「間もなく、すぐに」

意味のひとつは「間もなく、すぐに」です。「before long」をそのままの意味で受け取ると、「長い時間の前に」となります。「長い時間がたつまでもなく」と考えるといいですね。今を起点にして、短い時間のあとに起こることを表すときに使います。なお、やや硬い表現として使われることが多いです。

My father will be home before long.
私の父は間もなく帰宅するだろう。

The examination will begin before long.
その試験は間もなく始まるだろう。

The Line is expected to normal service before long.
その路線は間もなく正常運転が見込みだ。

意味その2 「やがて、のちに」

もうひとつの意味は「やがて、のちに」です。「長い時間がたつまでもなく」というのは「間もなく、すぐに」と同じですが、過去を起点にしたある出来事からすぐにという意味で使うことができます。この場合、前の文章を受けてのことが多いので、文頭に置かれることもありますよ。

Before long he came into my room.
やがて彼は私の部屋に入ってきた。

The train arrived before long at the next station.
その電車はやがて次の駅に到着した。

Before long Yoritomo opened the Kamakura bakufu.
のちに頼朝は鎌倉幕府を開いた。

\次のページで「熟語「before long」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: