この記事では英語の熟語「be at a loss」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「途方に暮れている」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「be at a loss」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「be at a loss」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「be at a loss」には「途方に暮れている」や「まよう」という意味があります。この二つの意味は似ているので、どんな場面で使えばよいのか一緒に見ていきましょう。

意味その1 「途方に暮れている」

熟語「be at a loss」の意味は「途方に暮れている」です。「loss」は名詞で「喪失」という意味なので、「be at a loss」で「喪失した状態」となり、対処法や対策が頭に浮かばない、または、お金がなくなり打つ手がない状態を表します。

The poor boy is at a loss what to do.
その貧しい少年は何をしたらよいのか途方に暮れている。

He is at a loss for solution of the problem.
彼は問題の解決に途方に暮れている。

I am at a loss in front of the pileup of bills.
私は請求書の山を前に途方に暮れている。

意味その2 「まよう」

もう一つの意味は「まよう」です。基本的には「途方に暮れている」と同じ意味で明確に区別できない場合もありますが、進退を窮するほどのものではなく、ちょっと「まよう」「困る」程度といった軽めのニュアンスでも使われます。

I was at a loss for a word then.
私はそのとき言葉に窮した。

She is at a loss when to start.
彼女はいつ出発したらよいかまよっている。

I am at a loss as to which faculty to choose. 
私はどの学部を選ぶべきかについてまよっている。

\次のページで「熟語「be at a loss」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

熟語「be at a loss」の言い換えや、似た表現は?

熟語「be at a loss」の言い換えや似た表現はたくさんあります。そのうち、特徴のある「be puzzled」「be all the sea」「be bewildered」の三つを紹介するので、それぞれの違いを見ていきましょう。

言い換え例:be puzzledを使った言い換え

最初の言い換えの表現には「be puzzled」があります。もとの動詞「puzzle」は「困らせる」という意味であり、受け身の「be puzzled」は「困らせられる」、つまり「困る」です。これがもとにあって「途方に暮れている」となります。

We are puzzled what we have to do next.
私たちは次に何をしたらよいのか途方に暮れている。

She was puzzled, and she ran away.
彼女は途方に暮れて、逃げ出した。

言い換え例:be all at seaを使った言い換え

次は「be all at sea」を使った言い換えです。「all at sea」なので、「ほかに何もないただ海ばかりのところにポツンといて」とイメージするとわかりやすいですね。周りは海だけで「なんともしようがない」「手の打ちようがない」ということから、「途方に暮れている」という意味になります。

I was all at sea what to do.
私は何をしたらよいのかと途方に暮れた。

At first she was all at sea in her new job.
最初、彼女は新しい仕事でどうしてよいかわからなかった。

\次のページで「言い換え例:be bewilderedを使った言い換え」を解説!/

言い換え例:be bewilderedを使った言い換え

最後は「be bewilderd」を使った言い換えです。「bewilder」は「困惑させる」「うろたえさせる」という意味なので、受け身の「困惑させられる」で「困惑する」「途方に暮れている」という意味になります。

She was really bewildered.
彼女は本当に途方に暮れていた。

He was bewildered by her attitude.
彼は彼女の態度にとまどった。

熟語「be at a loss」を使いこなそう

この記事では熟語「be at a loss」の意味や使用例、他の表現での言い換えパターンを説明しました。意味については、深刻な状況で「途方に暮れる」「進退窮まる」というニュアンスでも使えますし、日常の中での「まよう」「困った」という比較的軽い意味でも使うことができます。

言い換えの表現では、「パズル」でお馴染みの名詞を動詞として使っている「puzzle」を含む「be puzzled」、他に何もない海の中でひとりぼっちというニュアンスの「be all at sea」など、面白い表現があったので、ぜひ覚えてみてください。

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英語の熟語

【英語】1分でわかる!「be at a loss」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「be at a loss」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「途方に暮れている」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「be at a loss」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「be at a loss」の意味は?

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熟語「be at a loss」には「途方に暮れている」や「まよう」という意味があります。この二つの意味は似ているので、どんな場面で使えばよいのか一緒に見ていきましょう。

意味その1 「途方に暮れている」

熟語「be at a loss」の意味は「途方に暮れている」です。「loss」は名詞で「喪失」という意味なので、「be at a loss」で「喪失した状態」となり、対処法や対策が頭に浮かばない、または、お金がなくなり打つ手がない状態を表します。

The poor boy is at a loss what to do.
その貧しい少年は何をしたらよいのか途方に暮れている。

He is at a loss for solution of the problem.
彼は問題の解決に途方に暮れている。

I am at a loss in front of the pileup of bills.
私は請求書の山を前に途方に暮れている。

意味その2 「まよう」

もう一つの意味は「まよう」です。基本的には「途方に暮れている」と同じ意味で明確に区別できない場合もありますが、進退を窮するほどのものではなく、ちょっと「まよう」「困る」程度といった軽めのニュアンスでも使われます。

I was at a loss for a word then.
私はそのとき言葉に窮した。

She is at a loss when to start.
彼女はいつ出発したらよいかまよっている。

I am at a loss as to which faculty to choose. 
私はどの学部を選ぶべきかについてまよっている。

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