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「アンネ フランク」の生きた15年!時代の犠牲となった少女を『アンネの日記』を愛するライターがわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。『アンネの日記』という本を読んだことはあるか?ユダヤ人の少女アンネ・フランクが第二次世界大戦中に綴った、有名な日記だ。読んだことはなくても、聞いたことはあるだろう。アンネ・フランクはどんな生涯を送ったんだろう?

世界史に詳しいライター万嶋せらと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/万嶋せら

会社員を経て、現在はイギリスで大学院に在籍中のライター。歴史が好きで関連書籍をよく読み、中でも近代以降の歴史と古典文学系が得意。子どもの頃から『アンネの日記』を愛読していたため、今回解説する「アンネ・フランク」についても精通している。

アンネの生きた時代

image by PIXTA / 649013

アンネ・フランクとはどのような人物か

アンネ・フランクは『アンネの日記』の著者として知られるユダヤ人の少女です。

1929年6月12日、ドイツのフランクフルトで誕生。父オットー・フランク、母エーディト・フランクと3歳年上の姉マルゴット・フランクの4人家族でした。一家はそれほど敬虔なユダヤ人家庭だったわけではないようです。しかしもちろん、第二次世界大戦の混乱から逃れることはできませんでした。

アンネの生涯は短く、ナチスの犠牲となり1945年にわずか15歳で息を引き取りました。最期の地は、ドイツにあるユダヤ人強制収容所の中でした。

当時の時代背景

アンネが生きた時代、ドイツを中心にヨーロッパでは反ユダヤ勢力が拡大していました。1933年にナチスが政権を握って以降、ドイツでは国策としてユダヤ人への差別が行われるようになります。

第二次世界大戦下、このユダヤ人迫害はホロコーストとも呼ばれる大虐殺に発展。ユダヤ人であるというだけで強制収容所に送られ、厳しい労働を強いられたりガス室で殺害されたりしました。この悲惨な状況は、ドイツが降伏するまで続きます。その犠牲となった多くのユダヤ人の一人が、アンネ・フランクなのです。

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第二次世界大戦中のヨーロッパは、ユダヤ人にとってはとても厳しい状況だったようだな。その中で若くして命を落としたアンネは、いったいどのような生涯を過ごしたんだ?

隠れ家に移住する前のアンネ・フランク

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