この記事では英語の熟語「think ... over」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…をじっくり考える」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC915点で、海外居住経験も豊富なライターさくらを呼んです。一緒に「think ... over」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さくら

子供の頃から外国に興味を持ち、大学は英文科を卒業。留学、ワーキングホリデー、海外ボランティアなどの経験があり三ヶ国語を話す。日常で使う表現を得意とする。

熟語「think ... over」の意味は?

image by iStockphoto

「think ... over」は難しい単語を含む表現ではありませんが、「over」のニュアンスがポイントとなります。「think」は「考える」ですよね。では「over」は?

「...の上に」「...を越えて」という意味のほか、「over」には「...の全部を」「...の隅々まで」という意味があります。テーブルに置かれた物の上に半球状の覆いをかぶせたところをイメージしてみてください。この半球が「over」の範囲です。

このことから、「think ... over」で「... のことを隅々まで全て考える」→「熟考する」という意味になりますね。

意味その1 「…を検討する」

「think ... over」は意見や決断を口にする前によく考えてみる、といった場合に使えます。例えば何か提案をされてすぐに決断できないときに「I'll think it over.」などと言いますよ。

ところで、「think」は「about」とセットで使いたくなるかもしれませんが、「I'll think about it over.」などとしないように注意してくださいね。

Could you give me a few days? I'll think it over.
2、3日時間をもらえますか。検討します。

I'll have to think it over before I give you an answer.
答えを出す前によく考えてみます。

Please think over what I said.
私の言ったことを考えておいてください。

意味その2 「考え直す」

過去に起きたことについて思いを巡らせたり、もう一度考えてみるという意味でも使えます。「over」には繰り返すという意味もあり、同じ「I'll think it over.」という表現でも「it」が指すものが過去のできごとである場合は「もう一度考えてみる」という意味になりますので、前後の文脈によりニュアンスが変わりますね。

You should think over what you have done.
自分のしたことをよく考え直してみなさい。

I'll think it over again.
もう一度考え直します。

\次のページで「熟語「think ... over」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

熟語「think ... over」の言い換えや、似た表現は?

「think」のように基本的な単語は使用範囲も広く熟語もたくさんあり、同義語や類似表現も多く存在します。「よく考える」という意味の表現もたくさんありますので、ここではそのうちのいくつかをピックアップしてご紹介しましょう。

言い換え例:considerを使った言い換え

「consider」を使うと、言い換えることができます。「consider」の意味は物事を注意深く考えることで、特に何かを決める前に熟考することです。「consider」を使うとその1の意味で言い換えることはできますが、その2の意味では言い換えることができません。

 

Let me consider a few more days before I decide.
決断する前にもう2、3日考えさせてください。

We will have to consider the matter carefully.
その事については慎重に検討しなければなるまい。

言い換え例:ponderを使った言い換え

「ponder」を使っても言い換えることができます。こちらは「think ... over」よりもフォーマルな表現です。「ponder」は何か難しい問題や困難、過去の出来事などについてじっくりと真面目に考えることで「熟考する」「思案する」という意味になります。

I pondered whether to go or not.
私は行くかどうか思案した。

I pondered what had happened.
私は起きた事をじっくりと考えてみた。

He spent whole day pondering what to do.
彼は一日中どうすべきかを考えて過ごした。

\次のページで「熟語「think ... over」を使いこなそう」を解説!/

熟語「think ... over」を使いこなそう

この記事では熟語「think ... over」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。

この熟語で使われる単語は「think」も「over」も広い意味があり使用頻度も非常に高いです。それゆえきちんとコアとなる意味をつかんでおくこと、文脈を読み取る力が重要になってきます。基本となる単語ほど、訳し方の暗記ではなくコアをイメージでつかんでおきましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「think … over」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「think … over」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「think … over」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…をじっくり考える」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC915点で、海外居住経験も豊富なライターさくらを呼んです。一緒に「think … over」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さくら

子供の頃から外国に興味を持ち、大学は英文科を卒業。留学、ワーキングホリデー、海外ボランティアなどの経験があり三ヶ国語を話す。日常で使う表現を得意とする。

熟語「think … over」の意味は?

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「think … over」は難しい単語を含む表現ではありませんが、「over」のニュアンスがポイントとなります。「think」は「考える」ですよね。では「over」は?

「…の上に」「…を越えて」という意味のほか、「over」には「…の全部を」「…の隅々まで」という意味があります。テーブルに置かれた物の上に半球状の覆いをかぶせたところをイメージしてみてください。この半球が「over」の範囲です。

このことから、「think … over」で「… のことを隅々まで全て考える」→「熟考する」という意味になりますね。

意味その1 「…を検討する」

「think … over」は意見や決断を口にする前によく考えてみる、といった場合に使えます。例えば何か提案をされてすぐに決断できないときに「I’ll think it over.」などと言いますよ。

ところで、「think」は「about」とセットで使いたくなるかもしれませんが、「I’ll think about it over.」などとしないように注意してくださいね。

Could you give me a few days? I’ll think it over.
2、3日時間をもらえますか。検討します。

I’ll have to think it over before I give you an answer.
答えを出す前によく考えてみます。

Please think over what I said.
私の言ったことを考えておいてください。

意味その2 「考え直す」

過去に起きたことについて思いを巡らせたり、もう一度考えてみるという意味でも使えます。「over」には繰り返すという意味もあり、同じ「I’ll think it over.」という表現でも「it」が指すものが過去のできごとである場合は「もう一度考えてみる」という意味になりますので、前後の文脈によりニュアンスが変わりますね。

You should think over what you have done.
自分のしたことをよく考え直してみなさい。

I’ll think it over again.
もう一度考え直します。

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