この記事では英語の熟語「be full of …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…でいっぱいである」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「be full of …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「be full of …」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「be full of …」には、容器などが「…でいっぱいである」という意味と場所などが「混んだ」という意味があります。この場合の「full」は形容詞として使われていますよ。それぞれの違いを見ていきましょう。

意味その1 「…でいっぱいである」

ひとつめの意味は「…でいっぱいである」です。容器や場所などが人や物で「いっぱいである」「満ちた」という場合に使います。もともと「full(満ちた)」という意味ですが、「混んだ」というニュアンスでも使われることもありますよ。

The cup is full of water.
そのコップは水でいっぱいだ。

The station is full of people.
駅は人でいっぱいだ。

My arms were full of shopping bags
私の両手は買い物袋でいっぱいだった。

意味その2 「多くある」

もう一つの意味は「多くある」です。物理的に容器を満たすのではなく、ただ「多くある」意味を表す場合や人の気持ちを表す場合などに使われます。どれぐらいが満タンなのかわからない場合に使われるので、「多くある」の意味のほか「富んでいる」「たっぷりの」というニュアンスです。

He is full of fight.
彼は闘志満々である。

The park is full of nature.
その公園は自然がいっぱいある。

His compositin is always full of mistakes.
彼の作文はいつも誤りだらけだ。

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熟語「be full of …」の言い換えや、似た表現は?

熟語「be full of …」の言い換えや似た表現には「be filled with …」「be crowded with …」「be packed with …」があります。「be filled with …」の意味合いは「be full of …」と近いのですが、「be crowded with …」や「be packed with …」はそれぞれもとの意味に違いがあるのでよく見ておきましょう。

言い換え例:be filled with …を使った言い換え

最初に「be filled with …」を使った言い換えがあります。意味は「be full of …」と同じく「…でいっぱいである」「多くある」であり、形あるものにも形のないものにも使われることも同じです。ただ、「be filled with …」のほうがやや固い場面で使われることがあります。

「full」は形容詞でしたが、「fill(いっぱいにする)」は動詞なので受け身で「いっぱいにさせられる」、つまり「いっぱいになる」ということです。また、肯定文では「fill A(容器など) with B(中身)」という使い方もあります。

The water tank was filled with water.
その水槽は水でいっぱいだった。

I filled my glass with milk.
私はグラスにミルクをいっぱい入れた(グラスをミルクでいっぱいにした)。

言い換え例:be crowded with …を使った言い換え

次は「be crowded with …」を使った言い換えです。「crowd」はもともと「詰め込む」「いっぱいにする」という意味で幅広く使うことはできますが、「人でいっぱい」の場合は「be crowded with …」がよく使われます

こちらも「crowd」は動詞なので、受け身の形の「いっぱいにさせられる」を「いっぱいになる」として使われていますよ。

The street was crowded with people.
通りは人でいっぱいだった。

USJ was crowded with the family companions.
USJは家族連れでいっぱいだった。

\次のページで「言い換え例:be packed with …を使った言い換え」を解説!/

言い換え例:be packed with …を使った言い換え

最後は「be packed with …」を使った言い換えです。「pack」は日本語でも「パック」や「パッケージ」などのイメージがありますね。もともと容器に「入れる」「詰める」「荷造りする」という意味ですが、入れたり詰めたりするのは容器にスカスカの状態ではなく詰まった状態です。そういうニュアンスから「いっぱいである」という意味につながります。

「pack」も動詞なので、受け身では「いっぱいにさせられる」から「いっぱいになる」です。

The box was packed with fruit.
その箱は果物でいっぱいだった。

This book is packed with useful information.
この本は役に立つ情報でいっぱいだ。

熟語「be full of …」を使いこなそう

この記事では熟語「be full of …」の意味や使用例、他の表現での言い換えパターンを説明しました。形のあるものにも形のないものにも「いっぱいである」という意味で使うことができます

言い換えの表現では、それぞれもととなる意味に違いはありますが、いずれも幅広く使うことができます。「be full of …」はやや平易な表現として日常的に使われますよ。

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" /> 【英語】1分でわかる!「be full of …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「be full of …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「be full of …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…でいっぱいである」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「be full of …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「be full of …」の意味は?

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熟語「be full of …」には、容器などが「…でいっぱいである」という意味と場所などが「混んだ」という意味があります。この場合の「full」は形容詞として使われていますよ。それぞれの違いを見ていきましょう。

意味その1 「…でいっぱいである」

ひとつめの意味は「…でいっぱいである」です。容器や場所などが人や物で「いっぱいである」「満ちた」という場合に使います。もともと「full(満ちた)」という意味ですが、「混んだ」というニュアンスでも使われることもありますよ。

The cup is full of water.
そのコップは水でいっぱいだ。

The station is full of people.
駅は人でいっぱいだ。

My arms were full of shopping bags
私の両手は買い物袋でいっぱいだった。

意味その2 「多くある」

もう一つの意味は「多くある」です。物理的に容器を満たすのではなく、ただ「多くある」意味を表す場合や人の気持ちを表す場合などに使われます。どれぐらいが満タンなのかわからない場合に使われるので、「多くある」の意味のほか「富んでいる」「たっぷりの」というニュアンスです。

He is full of fight.
彼は闘志満々である。

The park is full of nature.
その公園は自然がいっぱいある。

His compositin is always full of mistakes.
彼の作文はいつも誤りだらけだ。

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