この記事では英語の熟語「at length」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「詳しく,長々と」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「at length」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「at length」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「at length」は、「詳しく,長々と」と「ついに,ようやく」と大きく分けて二つの意味があります。「length」の単語の意味は「長さ」であり「long(長い)」の名詞です。それぞれの意味を確認してみましょう。

意味その1 「詳しく,長々と」

一つ目の意味は「詳しく,長々と」です。もとの「long」には「豊富な、たっぷり」という意味合いもあるので「詳しく」につながります。「長々と」のほうは「long(長い)」の代表的な意味を含みますが、長すぎるというニュアンスでマイナスの印象を与えますね。

She explained the facts at length.
彼女は詳しくその事実を説明した。

My boss always tells a story at length.
私の上司はいつも長々と話をする。

They discussed the problem at length.
彼らはその問題を詳しく論じた。

意味その2 「ついに,ようやく」

二つ目の意味に「ついに,ようやく」があります。「length」には「期間」という意味があるので、「at length」で「一定の期間で」というニュアンスです。ただ、その期間は思っているより長い印象があり、「ついに,ようやく」となります。

また、「ついに,ようやく」の意味を強調したい場合は文頭で使うこともありますよ。

At length the child began to cry.
ついにその子供は泣き始めた。

At length his wish was realized
ようやく彼の願いは叶った。

He was elected for Olympic team at length.
彼はついに五輪代表チームに選ばれた。

\次のページで「熟語「at length」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

熟語「at length」の言い換えや、似た表現は?

熟語「at length」には、「in detail」や「minutely」があります。それぞれ「詳しく」という意味で使うことができますが、ニュアンスの違いを見ていきましょう。

言い換え例:in detailを使った言い換え

まずは「in detail」を使った言い換えです。「detail(詳細)」は、全体のうちのひとつひとつの詳細という意味があります。たくさんの項目や要素があるうちのひとつひとつに焦点を当てていくイメージでとらえるといいですね。

I don't know in detail.
私は詳しく知らない。

He explained the accident in detail.
彼は詳しくその事故を説明した。

Manjiro learned about English in detail.
マンジロウは詳しく英語を学んだ。

言い換え例:minutelyを使った言い換え

もうひとつは「minutely」を使った言い換えがあり、同じく意味は「詳しく」です。こちらは、名詞の「minute」は時間の分や短い時間という意味、形容詞の「minute」には「微細の、綿密な」という意味があります。こういった意味から、細分化されたものが小刻みに続くイメージで詳しくという意味につながりますね。

なお、文中での位置は、「be動詞のうしろまたは一般動詞の前」でも「動詞や目的語のあと」でも使われることがあります。

Mamoru examined minutely.
マモルは綿密に調べた。

The map was drawn minutely.
その地図は詳しく描かれた。

They minutely keep a record of the heisei era.
彼らは詳しく平成時代の記録を残した。

\次のページで「熟語「at length」を使いこなそう」を解説!/

熟語「at length」を使いこなそう

この記事では熟語「at length」の意味や使用例、他の表現での言い換えパターンを説明しました。意味については、「long(長い)」からくる「詳しく,長々と」「length(期間)」からくる「ついに,ようやく」と覚えておくといいですね。

言い換えの表現では、「in detail」はたくさんあるうちのひとつひとつというイメージ、「minutely」は細かく分かれたものを次々にチェックするイメージです。それぞれのニュアンスを知っておき、使い分けると伝わりやすい表現になりますね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「at length」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「at length」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「at length」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「詳しく,長々と」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「at length」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「at length」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「at length」は、「詳しく,長々と」と「ついに,ようやく」と大きく分けて二つの意味があります。「length」の単語の意味は「長さ」であり「long(長い)」の名詞です。それぞれの意味を確認してみましょう。

意味その1 「詳しく,長々と」

一つ目の意味は「詳しく,長々と」です。もとの「long」には「豊富な、たっぷり」という意味合いもあるので「詳しく」につながります。「長々と」のほうは「long(長い)」の代表的な意味を含みますが、長すぎるというニュアンスでマイナスの印象を与えますね。

She explained the facts at length.
彼女は詳しくその事実を説明した。

My boss always tells a story at length.
私の上司はいつも長々と話をする。

They discussed the problem at length.
彼らはその問題を詳しく論じた。

意味その2 「ついに,ようやく」

二つ目の意味に「ついに,ようやく」があります。「length」には「期間」という意味があるので、「at length」で「一定の期間で」というニュアンスです。ただ、その期間は思っているより長い印象があり、「ついに,ようやく」となります。

また、「ついに,ようやく」の意味を強調したい場合は文頭で使うこともありますよ。

At length the child began to cry.
ついにその子供は泣き始めた。

At length his wish was realized
ようやく彼の願いは叶った。

He was elected for Olympic team at length.
彼はついに五輪代表チームに選ばれた。

\次のページで「熟語「at length」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: