この記事では英語の熟語「not A or B」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「AもBもない」ですが、もっと幅広い使い方を理解すると、活用できるシーンが増えるぞ。

現役の翻訳者であるライターmiyukiを呼んです。一緒に「not A or B」の意味や例文を見ていきます。

ライター/miyuki

都内で働く現役の翻訳者。国内外の論文、報告書などの和訳と英訳を手がける。経験を生かして自然で簡潔な英語表現を伝授する。

熟語「not A or B」の意味は?

image by iStockphoto

「not A or B」の意味は「AもBもない」です。AとBを両方否定する全否定の表現として使用します。「どちらも」というと、ついついandを使用したくなりますよね。なぜandではなくorを使用するのでしょう。詳しく説明します。

意味 「AもBもない」

「AもBもない」と言うときには、「not A and B」ではなく「not A or B」を使用します。「not A and B」は、「(AとBの両方)ではない」という部分否定の表現です。notが「A and B」にかかっている、というとイメージしやすいでしょうか。

対する「not A or B」のnotはどうでしょう。notが「A or B」にかかると、「(AかB)ではない」となります。つまり、(AかBのいずれか)ではない=どちらも違うとなるのです。

ちなに否定文でのorは、norで代用し「not A nor B」とすることもあります。ただし、orを使う方がより一般的で口語的な表現ですね。

少しややこしいですが、否定文のandは部分否定、orは全否定、ということを覚えておくとよいでしょう。

I don’t smoke or drink.
私はタバコもお酒もやりません。

He doesn’t have money or time.
彼はお金も時間もない。

She can’t speak English or Japanese well.
彼女は英語も日本語も上手に話せません

熟語「not A or B」の言い換えや、似た表現は?

「neither A nor B」「not...either A or B」で言い換えることができます。それぞれの使い方を見てみましょう。

\次のページで「言い換え例:「neither A nor B」を使った言い換え」を解説!/

言い換え例:「neither A nor B」を使った言い換え

「neither A nor B」の意味は「AもBもない」ですが、「not A or B」と比べると堅い表現で、書き言葉にも使用される表現です。さきほどorはnorで代用できることを述べましたが、neitherを使用する場合にorはほとんど使用しません。neitherにはnorをセットで使うのが良いでしょう。

例文1のようにBの後に続く動詞の主語はBに一致する、というルールにも注意しましょうね。

例文1:
Neither you and I am wrong.
あなたも私も悪くない。

She is neither smart nor cute.
彼女は賢くもかわいくもありません。

I can neither dance or sing.
踊りも歌もできません。

言い換え例:「not...either A or B」を使った言い換え

2つ目の言い換え表現は「not...either A or B」です。either を使用する場合はorをセットで覚えましょう。norとはなりません。

He is not either handsome or rich.
彼はハンサムでもお金持ちでもありません。

Not either you or your father speaks English.
あなたもあなたの父親も英語を話しません。

There isn’t either budget or the plan.
予算も計画もありません。

熟語「not A or B」を使いこなそう

この記事では熟語「not A or B」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。 否定文でのorは全否定の表現になります。andとの使い分け、「neither A nor B」「not...either A or B」での言い換えパターンを覚えておくとよいでしょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「not A or B」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「not A or B」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「not A or B」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「AもBもない」ですが、もっと幅広い使い方を理解すると、活用できるシーンが増えるぞ。

現役の翻訳者であるライターmiyukiを呼んです。一緒に「not A or B」の意味や例文を見ていきます。

ライター/miyuki

都内で働く現役の翻訳者。国内外の論文、報告書などの和訳と英訳を手がける。経験を生かして自然で簡潔な英語表現を伝授する。

熟語「not A or B」の意味は?

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「not A or B」の意味は「AもBもない」です。AとBを両方否定する全否定の表現として使用します。「どちらも」というと、ついついandを使用したくなりますよね。なぜandではなくorを使用するのでしょう。詳しく説明します。

意味 「AもBもない」

「AもBもない」と言うときには、「not A and B」ではなく「not A or B」を使用します。「not A and B」は、「(AとBの両方)ではない」という部分否定の表現です。notが「A and B」にかかっている、というとイメージしやすいでしょうか。

対する「not A or B」のnotはどうでしょう。notが「A or B」にかかると、「(AかB)ではない」となります。つまり、(AかBのいずれか)ではない=どちらも違うとなるのです。

ちなに否定文でのorは、norで代用し「not A nor B」とすることもあります。ただし、orを使う方がより一般的で口語的な表現ですね。

少しややこしいですが、否定文のandは部分否定、orは全否定、ということを覚えておくとよいでしょう。

I don’t smoke or drink.
私はタバコもお酒もやりません。

He doesn’t have money or time.
彼はお金も時間もない。

She can’t speak English or Japanese well.
彼女は英語も日本語も上手に話せません

熟語「not A or B」の言い換えや、似た表現は?

「neither A nor B」「not…either A or B」で言い換えることができます。それぞれの使い方を見てみましょう。

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