
【英語】1分でわかる!「not A or B」の意味・使い方・例文は?ドラゴン桜と学ぶ英語主要熟語

端的に言えばこの熟語の意味は「AもBもない」だが、もっと幅広い使い方を理解すると、活用できるシーンが増えるぞ。
現役の翻訳者であるライターmiyukiを呼んだ。一緒に「not A or B」の意味や例文を見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/miyuki
都内で働く現役の翻訳者。国内外の論文、報告書などの和訳と英訳を手がける。経験を生かして自然で簡潔な英語表現を伝授する。
熟語「not A or B」の意味は?

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「not A or B」の意味は「AもBもない」です。AとBを両方否定する全否定の表現として使用します。「どちらも」というと、ついついandを使用したくなりますよね。なぜandではなくorを使用するのでしょう。詳しく説明します。
意味 「AもBもない」
「AもBもない」と言うときには、「not A and B」ではなく「not A or B」を使用します。「not A and B」は、「(AとBの両方)ではない」という部分否定の表現です。notが「A and B」にかかっている、というとイメージしやすいでしょうか。
対する「not A or B」のnotはどうでしょう。notが「A or B」にかかると、「(AかB)ではない」となります。つまり、(AかBのいずれか)ではない=どちらも違うとなるのです。
ちなに否定文でのorは、norで代用し「not A nor B」とすることもあります。ただし、orを使う方がより一般的で口語的な表現ですね。
少しややこしいですが、否定文のandは部分否定、orは全否定、ということを覚えておくとよいでしょう。
I don’t smoke or drink.
私はタバコもお酒もやりません。
He doesn’t have money or time.
彼はお金も時間もない。
She can’t speak English or Japanese well.
彼女は英語も日本語も上手に話せません

ここで見たように、熟語「not A or B」には全否定の意味があるぞ。「どちらも」というニュアンスからandを使ってしまわないよう注意しよう。
熟語「not A or B」の言い換えや、似た表現は?
「neither A nor B」「not…either A or B」で言い換えることができます。それぞれの使い方を見てみましょう。
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