ミミズトカゲ亜目
ミミズトカゲ亜目は、かつてトカゲ亜目に含まれていた一部の種が独立してつくられた、比較的新しい分類群です。ふくまれている種数はそれほど多くなく、200種に満たないほど。「四肢を失ったばかりのトカゲ」というか、「短くて太いヘビ」というか…「すごく大きいミミズ」といった感じの、奇妙な形態をしています。地中に潜って生活するのが基本です。世界でも限られたところにしか分布せず、まだ謎も多く残っています。
ワニ目
ワニの仲間が含まれるワニ目です。攻撃的な種も多く、メディアではアフリカやアマゾンに住むワニの凶暴な狩りの姿などがよく取り上げられますよね。それぞれの生息地で生態系の頂点に君臨するワニの仲間ですが、実はその種数は現生するものでわずか23種なんです。
23種のワニは、アリゲーター科、クロコダイル科、ガビアル科の大きく3グループに分けられます。比較的小さめのワニとして知られるカイマンの仲間はアリゲーター科です。
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ガビアル科にはインドガビアルというワニがたった1種だけ分類されています。他のワニ類とは異なる特徴をもったワニで、どのように分類するのが適切なのかは研究者によっても意見が異なるようです。
カメ目
カメ目は名前の通り、カメの仲間が分類されるグループです。爬虫類の中でも、カメ目は体の構造に大変な特徴があります。そう、皆さんご存知の甲羅です。
見た目にもわかりやすく、頑丈なことでも知られるカメの甲羅は、「骨甲板」と「角質甲板」の2つの素材からなります。骨甲板は名前の通り、骨と一体化している硬い板。角質甲板は、骨甲板を覆っている素材で、これがカメにとってのうろこです。2層構造になっているからこそカメの甲羅は硬いんですね。
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カメ目に含まれている種数は500前後。アオウミガメやアカウミガメなどが含まれるウミガメ科、イシガメやハコガメが含まれるイシガメ科、ペットとしてよく飼育される”ミドリガメ”の別名で有名なミシシッピアカミミガメが含まれるヌマガメ科などです。
カメの仲間は、多様な環境に適応しています。たとえば、海を中心に暮らすウミガメと、陸で暮らし続けるリクガメ。両者の生活スタイルには大きな違いがあります。今度動物園や水族館でカメを見る機会があったら、甲羅の形をよく観察してみてください。生息環境に応じて甲羅の形が大きく違うことに気づくはずです。
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