ヘビやトカゲ、カメ、ワニなど、爬虫類には身近な動物が少なくないが、どんな特徴をもったグループなのか、ちゃんと考えたことはあるでしょうか?子どもでも知っている生物たちだからこそ、改めて見直してみたい。
大学で分類学を中心に勉強していた現役講師のオノヅカユウを招いたぞ。
ライター/小野塚ユウ
生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。
爬虫類とは?
爬虫類(は虫類)は、脊椎動物にふくまれる分類群の一つ。一般的には爬虫綱というグループとして認識されています。
爬虫類に含まれている種の数は、現存も生き残っているもので1万以上といわれていますが、環境の変化により絶滅に追い込まれている種も少なくありません。南極大陸をのぞいた全世界に何らかの爬虫類が暮らしています。
爬虫類にみられる基本的な特徴には以下のようなものがあります。
・四脚歩行する(四肢動物)
・体表がうろこでおおわれている
・卵から生まれる
・変温動物である
上記の特徴に当てはまらない例外もありますが、爬虫類に共通するポイントとして覚えておきましょう。
さて、この爬虫類はさらに大きく4つのグループに分けることができます。有鱗目、ワニ目、カメ目、ムカシトカゲ目です。
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