化学

3分で簡単!「コロイド溶液」を元家庭教師がわかりやすく説明

DNAの分析にも使われる電気泳動

image by PIXTA / 17438360

DNAの分析で用いられるのが「電気泳動」の手法です。ゲルである寒天の端に試料を入れ、電気をかけると負に帯電したDNAは陽極の方へ移動します。この時、大きいDNAはなかなか進むことができませんが、小さいDNAはどんどん進んでいってしまうのです。そうやってDNAを分離し、同じDNAを特定することができます。

この電気泳動は分子生物学や生化学で必要なものであり、学生実験などでも行われている実験です。

親水基と疎水基の合わせ技、ミセルとは

親水基と疎水基の合わせ技、ミセルとは

image by Study-Z編集部

せっけんは水となじみやすい親水性のCOONaの部分と、油となじみやすく水とはなじみづらい疎水性の炭素鎖(R)から成り立っています。せっけんのように親水基を外側に分子がいくつも集まってコロイドの粒子を作ることを会合といい、できたコロイド粒子をミセルと呼ぶのです。せっけん分子自体はコロイドでないことに注意してくださいね。

ちなみに、分子が集まってできるコロイドをミセルというのに対し、分子1個でコロイドとなるものを分子コロイドと呼びます。

コロイドはこんなにも身近!

学んでみると意外と奥の深いコロイド。凝析や塩析の技術は浄水場の沈殿だったり豆腐を作ったりと身近なものなのですね。

また、コロイドに関する現象もたくさん出てきましたね。体内にもコロイドが存在し、医療技術として透析が行われているのです。空に浮かぶ雲からゼリー、墨汁、そして血液もコロイドの仲間。ぜひ他にもコロイドがないか調べてみてくださいね。

1 2 3 4
Share: