英語の勉強法

【英語】指示代名詞を現役塾講師がわかりやすく解説!前述の表現の繰り返しを避ける用法に注目

よぉ、桜木建二だ。指示代名詞といえば this や that などのことだが、用法によっては注意が必要だ。とくに、英文のレベルが上がってくると、前述の表現の繰り返しを避ける用法や人々を指す用法など、注意すべきことがさまざまある。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

基本的な指示代名詞

image by iStockphoto

指示代名詞とは人やものを指や場合によっては視線などで指す代名詞で、this, that, these, those などがあります。そのうち、よく使われる基本的な2つの用法から確認していきましょう。

近いものや遠いものを指す

一つめは、話し手から見て時間的または空間的に近い場合や遠い場合に使う用法です。時間的、空間的に近い場合は this(この), these(これらの)、遠い場合は that(あの), those(あれらの)を使います。

なお、近いと遠いの境目は、普通は空間的な場合は手が届く範囲なら近い、届かない範囲なら遠いと考えるのが一般的でしょう。これは、あくまで話し手から見てのことであり、相手側つまり聞き手からの距離感で言っているのではないことに注意が必要です。

This bookshelf is the newest of three.
この本棚は3つのうちで一番新しい。

Those houses was built about ten years ago.
あれらの家はおそよ10年前に建てられた。

前の文や文のうちの一部分を指す

二つめは、前述の文や節を指す場合です。this や that を使って、直前に述べられた文や節を示します。状況によっては、先に this で示しておいて、あとから this が指していたものを説明する使い方もありますよ。前述の部分を指す場合も後述の部分を指す場合も、どちらもあるということです。

He said that he was a doctor, but that was not true.
彼は医者だと言ったが、それは事実ではなかった。

I’ll say this. If you avoid the wind, your wing don’t become strong and you won’t be able to fly.
これを言っておく。風をよけていたら羽が強くならずあなたは飛べなくなってしまう。

\次のページで「注意すべき指示代名詞」を解説!/

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