
土星の衛星について
Apollo 17 Picture of the Whole Earth: NASA Telescopic Image of the Full Moon: Gregory H. Revera Image of Titan: NASA/JPL/Space Science Institute – The Earth seen from Apollo 17.jpg FullMoon2010.jpg Titan in true color.jpg, パブリック・ドメイン, リンクによる
土星の衛星は60個以上あるとされていましたが、最近新たに20個程度発見されたことで、木星を抜き現時点で太陽系で最多の衛星をもつ惑星になりました。土星の衛星も非常にバラエティに飛んでいます。今回はその中から土星の衛星としてだけではなく、太陽系の衛星の中でも特に注目度の高いタイタンとエンケラドゥスを見てみましましょう。上記の画像はタイタンと地球と月の比較画像です。
タイタンについて
NASA/JPL/Space Science Institute – この画像もしくは映像物は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) のジェット推進研究所により、ID: PIA11603 で公開されています。, パブリック・ドメイン, リンクによる
タイタンは土星の第6衛星で土星の衛星の中で最大の衛星です。直径は約5150キロメートルほどで、土星から約120万キロメートルのところを公転しています。地球の0.4倍で水星よりも巨大です。タイタンは太陽系の衛星の中でかなり注目されている衛星の一つであり、その理由の一つは衛星の中で唯一濃い大気をもっていることでしょう。表面での大気圧は約1.5気圧にもなり主成分は窒素です。大気を持っている理由や窒素が主成分である理由はまだわかっていません。表面気温は約-180度とかなり低温ですが、メタンが常に液体の状態で存在し、氷の大地の上を地球の水のように循環していると考えられてます。他の地質活動もあり、生命が存在するかもしれない天体の一つです。そのため、現時点で探査機が直接着陸した地球から最も遠い天体になっています。
エンケラドゥスについて
NASA/JPL/Space Science Institute – [http://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA06254 (http://photojournal.jpl.nasa.gov/jpeg/PIA06254.jpg), パブリック・ドメイン, リンクによる
エンケラドゥスは土星の第2衛星で直径約498キロメートル、土星から約24万キロメートルのところを約33時間で公転しています。エンケラドゥスで有名なのは、南極に近い場所にあるダイガー・ストライプという縞模様あたりに間欠泉が確認されたことです。縞模様は氷の地殻のひび割れで、そこから水や水蒸気が噴出しています。エンケラドゥスの地下には内部海が存在すると考えられ、液体の水が惑星をぐるっと覆っていると予想されているようです。さらに近年では熱水(90度以上)の存在に関する間接的証拠も発見され、タイタンとともに生命の存在する可能性が指摘されています。
巨大ガス惑星である土星

image by Study-Z編集部
今回は土星とその衛星の中でも特に有名なものにつてい紹介しました。土星は木星と同様に巨大ガス惑星であり、太陽になりそこねた天体といえます。巨大な環をもっているのが特徴ですが、環についてそれほど多くことが分かっているわけではありません。環には衛星などから現在も構成物が供給されていると考えられています。衛星についても非常に多彩でタイタンなどで多少のことはわかっていますが、まだまだわかっていないことのほうが多いのが現状です。土星も今後観測と研究が続くにしたがって、きっと驚くべき事実が明らかにされていくでしょう。