
第二次世界大戦が起こった真実とは?現役東大生とドラゴン桜桜木がわかりやすく解説!
今回はYouTube「ドラゴン桜チャンネル」から、【第二次世界大戦の真実】についてお届けします。
現役東大生の世界一面白い教養講座!
西岡さんが書いた「現役東大生の正解一おもしろい教養講座」には、歴史について学ぶきっかけとなる面白いエピソードがたくさん載っているそうです。その中に第二次世界大戦についての面白い説明があったので、ここで紹介していきましょう。

現役東大生の世界一おもしろい教養講座 -正しく未来を見通すための「地理的思考」入門-
単行本 > 社会一般関連書籍
実務教育出版
西岡 壱誠(著)
第二次世界大戦の原因は?

image by Study-Z編集部
第二次世界大戦の原因としていろいろな事柄が思いつくかもしれませんが、その一番の原因は石炭だと西岡さんは言っています。現代では石油をめぐる争い、これからはデータをめぐる争いが原因になってくる、と桜木先生は言っていますが、第二次世界大戦と第一次世界大戦のきっかけは石炭だったというわけです。時代が変化してもエネルギーというものが富の源泉であり、それをめぐって人間が戦争をしているということになります。

産業革命でエネルギーの在り方が変わった。産業革命を推進した一番のエネルギー力は石炭だった。その石炭をめぐって第一次世界大戦と第二次世界大戦がおこったんだ!石炭はただの石じゃない。これがあるだけで国を取れる!
石炭が豊富な土地の奪い合い

image by Study-Z編集部
詳しく見ていくと、きっかけはある地域の石炭を取り合いだったと西岡さんは言っています。その地域というのがフランスのアルザス・ロレーヌ地方。すべての土地や地形は、新期造山帯、古期造山帯、安定陸塊の3つに分けられますが、フランスには古期造山帯というのがあり、中でもアルザス・ロレーヌ地方では鉄鉱石と石炭が豊富に採れたそうです。アルザス・ロレーヌ地方はフランスとドイツの国境近くにある地域で、フランス語とドイツ語両方が公用語だった時代もあり、ドイツ人の割合が高い地域でもありました。イギリスの産業革命後、フランスよりちょっと早くドイツにも産業革命が起こっており、ドイツが資源欲しさにこの地域に目を付けたという背景があります。
一方、フランスはナポレオンが戦争をしていたため経済に集中する時期が遅れ、産業革命はナポレオン3世の時代になってからだったそう。この時期のドイツはビスマルクが言う鉄と血による解決、いわゆる鉄血政策が行われ、第二次産業革命ということで鉄鉱石や石炭を多く必要としていました。

じゃあ第二次世界大戦の一番初めの喧嘩の原因は70年前くらいから起き始めたってことだね。
アルザス・ロレーヌ地方がドイツのものに!

image by Study-Z編集部
こんな状況の中ドイツをフランスが衝突する事件、ルイ・ナポレオンとビスマルクの争いである普仏戦争が1870年に開戦し1871年終戦。その結果アルザス・ロレーヌ地方がドイツに奪われてしまいます。これにより、ドイツは資源の豊富な地域を獲得して産業革命を成功し、世界一とも言われる工業力を手に入れました。一方フランスは自分たちの風光明媚な地域がドイツに奪われて悔しさを募らせていたそう。
\次のページで「第一次世界大戦勃発!」を解説!/