今回は人称代名詞について見ていきます。人称代名詞は一覧表を暗記するだけなので簡単だというイメージを持っている人もいるかもしれない。しかし、特殊な表現もあるので、詳細にチェックしておくことが大切です。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

人称代名詞の格と所有代名詞

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人称代名詞には、文中での働きに合わせて「主格」「所有格」「目的格」があり、ほかに「所有代名詞」や「再帰代名詞」があります。このうち、「基本的な3つの格」と「所有代名詞」から見ていきましょう。

人称代名詞の主格、所有格、目的格

まずは、主格、所有格、目的格から見ていきましょう。主格は主語になり「…は/が」、所有格は所有者を表し名詞の前に置き「…の」、目的格は動詞や前置詞の目的語となり「…を/に」という意味で使われますよ。

また、一人称は話し手、二人称は聞き手、三人称は会話に参加していない人や物のことを指します。人称ごとにの表し方は次の通りです。(主格、所有格、目的格の順)

単数
一人称:I, my, me
二人称:you, your, you
三人称:he, his, him, his または she, her, her, hers または it, its, it

複数
一人称:we, our, us
二人称:you, your, you
三人称:they, their, them

Will you help me with my homework.(主格、目的格、所有格)
あなたは私の宿題について私を手伝ってくれませんか。

I want them to clean their classroom.(主格、目的格、所有格)
私は彼らに彼らの教室をきれいにしてもらいたい。

所有代名詞

次は、人称代名詞のうち、所有代名詞についての説明です。所有代名詞は、人称代名詞の所有格と続く名詞を合わせた意味合いで「…のもの」という意味になります。なお、「it」に関しては所有代名詞はありません。

一人称二人称三人称の順に、単数は mine(私のもの), yours(あなたのもの), his(彼のもの), hers(彼女のもの)、複数は ours(私たちのもの), yours(あなたたちのもの), theirs(彼らのもの、彼女らのもの、それらのもの) となります。

I lost my dictionary these days. Can you use yours?
私は最近辞書をなくした。あなたのものを使ってもいいですか。

Your tool is handy than mine.
あなたの道具は私のものより便利だ。

\次のページで「再帰代名詞」を解説!/

再帰代名詞

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人称代名詞に位置づけられる「再帰代名詞」について見ていきます。再帰代名詞は「-self」という形で「…自身」という意味です。具体的には「myself, yourself, himself, herself, itself, ourselves, yourselves, themselves」があります。

用法は複数あり、慣用表現もたくさんあるのでとくに注意が必要です。解説と例文を交えて見ていきましょう。

再帰代名詞の用法

先に、再帰代名詞の2つの用法についての説明です。一つめは「強意用法」で、名詞や代名詞のあとにおいて「…自身で」という意味を付け加えることによって強調します。もう一つの用法は「再帰用法」であり、動詞や前置詞の目的語となって自分で自分にした行為であることを表しますよ。

The Prime Minister himself visited a disaster area.(強調)
首相自身が被災地を訪れた。

He blamed himself after that.(再帰)
あのあと彼は彼自身を責めた。

再帰代名詞の慣用表現

続いて、再帰代名詞の慣用表現について見てみましょう。

動詞とその目的語の位置づけで組み合わせて使う慣用表現として、「enjoy oneself(楽しく過ごす)」「make oneself at home(くつろぐ)」「behave oneself(行儀よくする)」などがあります。

その他には、「by oneself(一人で)」や「for oneself(自分で)」を使った慣用表現もいくつかありますよ。

I introduced myself in Japanese.
私は日本語で自己紹介した。

He studied English words and English grammar by himself.
彼は一人で英単語と英文法を勉強した。

\次のページで「人称代名詞は、主格、所有格、目的格、所有代名詞に加えて「再帰代名詞」も身につけよう!」を解説!/

人称代名詞は、主格、所有格、目的格、所有代名詞に加えて「再帰代名詞」も身につけよう!

今回の記事では、人称代名詞について解説してきました。3種類の格である主格、所有格、目的格は、場面によって使う格が決まるので、働きをよく理解した上で区別し使い分けることが必要です。

再帰代名詞の場合は、慣用的な表現がたくさんあるので身につけておく必要があります。また、動作に対して「…自身で」「ひとりで」など副詞的な役割をしていることも知っておくといいですね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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【英語】人称代名詞を現役塾講師がわかりやすく解説!特殊な使い方もマスターしておこう

今回は人称代名詞について見ていきます。人称代名詞は一覧表を暗記するだけなので簡単だというイメージを持っている人もいるかもしれない。しかし、特殊な表現もあるので、詳細にチェックしておくことが大切です。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

人称代名詞の格と所有代名詞

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人称代名詞には、文中での働きに合わせて「主格」「所有格」「目的格」があり、ほかに「所有代名詞」や「再帰代名詞」があります。このうち、「基本的な3つの格」と「所有代名詞」から見ていきましょう。

人称代名詞の主格、所有格、目的格

まずは、主格、所有格、目的格から見ていきましょう。主格は主語になり「…は/が」、所有格は所有者を表し名詞の前に置き「…の」、目的格は動詞や前置詞の目的語となり「…を/に」という意味で使われますよ。

また、一人称は話し手、二人称は聞き手、三人称は会話に参加していない人や物のことを指します。人称ごとにの表し方は次の通りです。(主格、所有格、目的格の順)

単数
一人称:I, my, me
二人称:you, your, you
三人称:he, his, him, his または she, her, her, hers または it, its, it

複数
一人称:we, our, us
二人称:you, your, you
三人称:they, their, them

Will you help me with my homework.(主格、目的格、所有格)
あなたは私の宿題について私を手伝ってくれませんか。

I want them to clean their classroom.(主格、目的格、所有格)
私は彼らに彼らの教室をきれいにしてもらいたい。

所有代名詞

次は、人称代名詞のうち、所有代名詞についての説明です。所有代名詞は、人称代名詞の所有格と続く名詞を合わせた意味合いで「…のもの」という意味になります。なお、「it」に関しては所有代名詞はありません。

一人称二人称三人称の順に、単数は mine(私のもの), yours(あなたのもの), his(彼のもの), hers(彼女のもの)、複数は ours(私たちのもの), yours(あなたたちのもの), theirs(彼らのもの、彼女らのもの、それらのもの) となります。

I lost my dictionary these days. Can you use yours?
私は最近辞書をなくした。あなたのものを使ってもいいですか。

Your tool is handy than mine.
あなたの道具は私のものより便利だ。

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