この記事では英語の熟語「so ... (that) ~」について解説する。

熟語というよりは構文として習うことが多いでしょう。端的な意味は「とても…なので~」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「so ... (that) ~」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。

熟語「so ... (that) ~」の意味は?

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まずは構造を解説しましょう。「…」の部分には形容詞ないしは副詞を当て込みます。どちらになるのかは、どのような文がsoの前に来ているかで変わりますよ。

that以下は主語と動詞を伴う文(正確には節)を伴います。関係代名詞の後に続く節とは違って、欠落する部分はありません。

soにはveryと似た使い方で、「とても、こんなにも」と後ろの単語を強調する使い方があります。そしてthatから先にその理由を配置している、と考えてください。

なお、thatは省略することも可能です。

意味その1 「~できるくらい…、とても…なので~」

この2つの訳し方は場合によっては別の用法と区別されることもありますが、ざっくりとひとまとめにしてしまいますね。

例文1を見てください。二つの文ともマイクが賢いことに言及していることは変わりありません。

しかし、1つ目の例文ではどのくらい賢いか、詐欺師だと見抜けるくらいにね、と程度をしてしているんですね。2つ目の例文は賢かった結果、詐欺師を見抜けた、と因果関係や結果を表しています。

中学高校で習う場合にはどちらで訳しても不正解となることはまずありません。どうしても訳がしっくりしない、という場合だけもう片方を当てはめればいいや、ぐらいラフに捉えて構いませんよ。

例文2がいい例でしょう。「お母さんが朝早く起床するので、ご近所さんはだれも目が覚めない」。これだとお母さんが邪悪な魔女みたいですから、普通に考えると不適切と判断します。

1. Mike was so smart that he ccould notice that person is a swindler.
マイクはその人物が詐欺師だと気づけるほど賢かった。
マイクはとても賢いので、その人物が詐欺師だと気づけた。

2. My mother gets up so early in the morning that no one in my neibourhood awakes.
母は、ご近所が誰も目覚めていないくらい朝早くに起床する。

意味その2 「~するように…」

先ほどと比べて登場頻度はかなり落ちるでしょう。特徴は「…」の部分に過去分詞が用いられている点です。

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This picture is so painted that we feel anxiety.
この絵は、私たちが不安を感じるように色付けされている。
(=この絵は私たちが不安を感じるような色遣いで描かれている。)

熟語「so ... (that) ~」の言い換えや、似た表現は?

「so ... (that) ~」にも言い換えがいくつか存在します。高校入試レベルでも頻出なのでぜひとも身に着けておきたいところです。

言い換え例:「enough to」を使った言い換え

「enough to」を使うと、言い換えることができます。肯定的な内容で書くときに多く見られますよ。「~できるほど」と程度で訳すことができる場合に書き換え可能です。

enoughの位置には注意が必要。形容詞・副詞を就職する場合には後置修飾、名詞が含まれる場合には前置修飾になります(例文2)。

1. She is wise enough to speak French and Spanish fluently.
=She is so wise that she can speak French and Spanish fluently.
彼女は流暢にフランス語とスペイン語を話すことができるほど賢い。
彼女はとても賢いので、フランス語とスペイン語を流暢に話すことができる。

2. He has enough money to by five cars.
=He is rich enough to buy five cars.
=He is so rich that he can buy five cars.
彼は車を5台買えるくらいの金持ちだ。
彼は金持ちなので車を5台買える。

言い換え例:「too…to~」を使った言い換え

「too…to~」を使っても言い換えることができます。こちらは否定語を使わない否定文です。したがって「so ... (that) ~」を使うときには否定語をしっかり織り込む必要があります。

enough toと同様に、「~できないほど」と、程度の訳し方ができるときに使用可能です。

 She is too careless to take care of a puppy for herself.
=She is so careless that she can't take care of a puppy for herself.
彼女は自分一人で子犬の世話ができないほど不注意だ。
彼女はあまりにも不注意なので、子犬の世話を一人でできない。

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言い換え例:「such…(that)~」を使った言い換え

「so ... (that) ~」とよく似ていますが、「such…(that)~」の場合は「…」名詞が来ます。名詞単独ではなくて、形容詞と名詞のセットでもOK。

1. The boy in that story was such a liar that nobody believed his words.
そのお話の男の子は言うことを誰にも信じてもらえないくらい嘘つきだったんだ。
そのお話の男の子はとても嘘つきだったから、だれにも言うことを信じてもらえなかったんだ。

2.Snow White had such a heart of gold that every animals in the forest loved her.
白雪姫は森のどの動物からも愛されるほど、優しい心の持ち主でした。
白雪姫はとても優しい心の持ち主だったので、森のどの動物も彼女が大好きになりました。

そっくりだけど違う「so that ~」

soとthatが隣同士になっているときは、まったく違う意味です。

例文1は目的を表し「~するために」と訳せます。that節の中には助動詞のwill、may、canのいずれかを使うのが大きな特徴です。

例文2は結果を表す用法。so thatの直前に「,」があるのが特徴です。難しく考える必要はありませんよ。thatを隠してみてください。あら、見慣れた文になりますね。

1. She gets up at six every morning so that she can catch the express train.
彼女は特急電車に間に合うように毎朝6時に起床する。

2. He got up late this morning, so (that) he was late for the school.
彼は今朝遅く起きたので、学校に遅刻した。

熟語「so ... (that) ~」を使いこなそう

この記事では熟語「so ... (that) ~」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを解説しました。熟語というよりは構文なので、一度身に着けてしまえば汎用性のある表現です。中学生でも使いこなせるので、頑張りましょう!

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の熟語

【英語】1分でわかる!「so … (that) ~」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「so … (that) ~」について解説する。

熟語というよりは構文として習うことが多いでしょう。端的な意味は「とても…なので~」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「so … (that) ~」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。

熟語「so … (that) ~」の意味は?

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まずは構造を解説しましょう。「…」の部分には形容詞ないしは副詞を当て込みます。どちらになるのかは、どのような文がsoの前に来ているかで変わりますよ。

that以下は主語と動詞を伴う文(正確には節)を伴います。関係代名詞の後に続く節とは違って、欠落する部分はありません。

soにはveryと似た使い方で、「とても、こんなにも」と後ろの単語を強調する使い方があります。そしてthatから先にその理由を配置している、と考えてください。

なお、thatは省略することも可能です。

意味その1 「~できるくらい…、とても…なので~」

この2つの訳し方は場合によっては別の用法と区別されることもありますが、ざっくりとひとまとめにしてしまいますね。

例文1を見てください。二つの文ともマイクが賢いことに言及していることは変わりありません。

しかし、1つ目の例文ではどのくらい賢いか、詐欺師だと見抜けるくらいにね、と程度をしてしているんですね。2つ目の例文は賢かった結果、詐欺師を見抜けた、と因果関係や結果を表しています。

中学高校で習う場合にはどちらで訳しても不正解となることはまずありません。どうしても訳がしっくりしない、という場合だけもう片方を当てはめればいいや、ぐらいラフに捉えて構いませんよ。

例文2がいい例でしょう。「お母さんが朝早く起床するので、ご近所さんはだれも目が覚めない」。これだとお母さんが邪悪な魔女みたいですから、普通に考えると不適切と判断します。

1. Mike was so smart that he ccould notice that person is a swindler.
マイクはその人物が詐欺師だと気づけるほど賢かった。
マイクはとても賢いので、その人物が詐欺師だと気づけた。

2. My mother gets up so early in the morning that no one in my neibourhood awakes.
母は、ご近所が誰も目覚めていないくらい朝早くに起床する。

意味その2 「~するように…」

先ほどと比べて登場頻度はかなり落ちるでしょう。特徴は「…」の部分に過去分詞が用いられている点です。

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