今回のレッスンでは英文法の重要項目である「知覚動詞」について解説する。

知覚動詞とは「見る」「聞く」など人間の五感に関する動詞ですが、その後に続く「原形不定詞」や「分詞」の使い方に着目すれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「知覚動詞」の攻略ポイントを確認していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「知覚動詞」を用いた構文とは?

image by iStockphoto

「知覚動詞」とは、「見る」「聞く」「感じる」といった人間の五感と深い関係のある動詞です。

英語でいえば、「see」「hear」「feel」のように比較的平易なものが

では、なぜ英文法を学ぶときに「知覚動詞」がクローズアップされるのでしょうか。

それは、「知覚動詞」が第5文型(SVOC)という英語学習者にとって、やっかいな文型を形成するからです。

しかし、この文型は仕組みさえ理解してしまえば、何も恐れるに足りません

「原形不定詞」を用いた知覚動詞の構文

「知覚動詞」は直後に目的語(O)を従え、さらにその後に補語(C)を必要とします。

そして、このとき補語の候補の一番手に挙がるのが、「原形不定詞」です。

「原形不定詞」とは、「to」のない不定詞のことをいいます。

では、早速その用法を以下の例文で確認してみましょう。

Tom heard someone call his name at the door.
トムは、誰かがドアのところで自分の名前を呼ぶのを聞いた

上の例文で、知覚動詞の過去形「heard」の目的語(O)は「someone」で、補語(C)は原形不定詞の「call」です。

そして、このOとCの間には主語・述語の関係が成立します。

このことを次の例文で分かりやすく表してみましょう。

Someone called his name at the door.
誰かが、ドアのところで彼の名前を呼んだ

\次のページで「「分詞」を用いた知覚動詞の構文」を解説!/

「分詞」を用いた知覚動詞の構文

「原形不定詞」以外にも、「分詞」補語として用いることも可能です。

この場合、直前の目的語との関係で現在分詞を用いるか、過去分詞を用いるかが決まります。

では、両者を用いた例文をそれぞれ確認してみましょう。

I saw him surrounded by some girls.
私は、彼が女の子たちに囲まれているのを見た

They noticed a car shadowing them.
彼らは、一台の車が自分たちを尾行しているのに気づいた

上の二つの例文中においても、「him」と「surrounded」、「a car」と「shadowing」の間には、それぞれ主語・述語の関係が成立しています。

こちらも英文の形で確認しておきましょう。

He was surrounded by a crowd.
彼は、群衆に囲まれていた

A car was shadowing us.
一台の車が、我々を尾行していた

「原形不定詞」と「現在分詞」を用いたときの違いとは?

早速ですが、次のよく似た英文を見てください。

二つの文の意味の違いは、いったいどこにあるのでしょうか。

\次のページで「「知覚動詞」は目的語と補語の関係に注目!」を解説!/

I saw her cross the street.
私は、彼女が通りを横切るのを見た。

I saw her crossing the street.
私は、彼女が通りを横切っているのを見た。

日本語に訳してみると、その違いがあまり分からないかもしれません。

それは、どちらも能動態であることが原因のひとつです。

では、それぞれの目的語と補語の関係を英文で表してみましょう。

She crossed the street.
彼女は、通りを横切った

She was crossing the street.
彼女は、通りを横切っているところだった

こうしてみると、違いが明白になってくるのではないでしょうか。

上の例文(過去形)では、横切ったということが、過去の事実として残っています。

一方、下の例文(過去進行形)では、横切っている途中を見ただけです。

つまり、彼女が途中で引き返した可能性も残る点が上の例文とは異なります。

「知覚動詞」は目的語と補語の関係に注目!

一見すると分かりづらいように思えるのが、知覚動詞を含む構文です。

しかし、あることに注目するとあっという間に文の構造がつかめるようになります。

それは、目的語と補語の間に主語・述語の関係が成り立つという点でした。

みなさんも、今回学んだ表現を何度も読んだり書いたりして、ぜひマスターしてくださいね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の勉強法

英語速攻攻略を目指す!「知覚動詞」を現役英語講師がわかりやすく解説

今回のレッスンでは英文法の重要項目である「知覚動詞」について解説する。

知覚動詞とは「見る」「聞く」など人間の五感に関する動詞ですが、その後に続く「原形不定詞」や「分詞」の使い方に着目すれば、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「知覚動詞」の攻略ポイントを確認していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「知覚動詞」を用いた構文とは?

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「知覚動詞」とは、「見る」「聞く」「感じる」といった人間の五感と深い関係のある動詞です。

英語でいえば、「see」「hear」「feel」のように比較的平易なものが

では、なぜ英文法を学ぶときに「知覚動詞」がクローズアップされるのでしょうか。

それは、「知覚動詞」が第5文型(SVOC)という英語学習者にとって、やっかいな文型を形成するからです。

しかし、この文型は仕組みさえ理解してしまえば、何も恐れるに足りません

「原形不定詞」を用いた知覚動詞の構文

「知覚動詞」は直後に目的語(O)を従え、さらにその後に補語(C)を必要とします。

そして、このとき補語の候補の一番手に挙がるのが、「原形不定詞」です。

「原形不定詞」とは、「to」のない不定詞のことをいいます。

では、早速その用法を以下の例文で確認してみましょう。

Tom heard someone call his name at the door.
トムは、誰かがドアのところで自分の名前を呼ぶのを聞いた

上の例文で、知覚動詞の過去形「heard」の目的語(O)は「someone」で、補語(C)は原形不定詞の「call」です。

そして、このOとCの間には主語・述語の関係が成立します。

このことを次の例文で分かりやすく表してみましょう。

Someone called his name at the door.
誰かが、ドアのところで彼の名前を呼んだ

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