
ライター/こりん
現役理系大学生。小さいころから理科が好きで、現在は理科教員免許取得のため勉強中。
針葉樹林とは

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針葉樹林とは主に針葉樹と呼ばれる樹木で構成されたもりのことです。とはいっても「針葉樹って何?」「ほかにもあるの?」と思う人もいると思いますので、まずはバイオームの観点から針葉樹林のポジションを見ていきたいと思います。
バイオームとは
バイオームとは何か知っていますか?バイオームとは生物群系のことを意味します。ある気候条件下で生息する動物や植物の集団のことで、バイオームが変わると生息している動物や植物の種類は変わっていくのです。このバイオームはさまざまな要因によって決定されます。
まずは気候です。その地域が温かいのか寒いのか、つまり平均気温、そして、その地域はよく雨が降るのか降らないのか、つまり降水量からの気候条件によって、その地域で成長することができる植物が決まります。また、その地域の土壌も、成長する植物の種類を決定するのにかかわっているのです。
そしてその気候に適応でき、その植物を餌とする動物などが集まってきます。このようにして、その地域に適応した動物・植物が集まった集団が完成するのです。こうしてできた生物の集団のことをバイオームと言います。
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バイオームの種類
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バイオームは植物で判断されます。なぜなら植物は動けないので、そこに固定されているものだからです。そしてそのバイオームには種類が3つあります。荒原、草原、森林です。ここからはそんなバイオームの種類を解説していきますね。
#1 荒原
バイオームの種類は3つあると書きましたが、どれになるのかには降水量が大きくかかわっています。
まず一つ目に荒原です。荒原は雨がほとんど降らない地域に形成されます。その中でも熱い地域に形成されるのが砂漠、寒い地域に形成されるのがツンドラです。
砂漠は降水量が極めて少なく、植物が育つ余地がないような地域のバイオームのことを指します。ツンドラは、砂漠ほど降水量が少なくはないものの、あまりにも気温が低いゆえに、土壌に微生物などが生息することができず、植物が根を張ったりすることが難しい地域です。そのためこういった環境でも育つことができるコケ植物などが生育しています。
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