否定については、一般的な否定はそれほど問題はないが、準否定、部分否定、二重否定となると難しく感じる人も多いはずです。しかし、さまざまある否定の表現を分類し整理していけば、それほど難しいものでもない。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

否定表現の基本

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基本的な否定の表現には、「not, no, never」と「準否定」があります。それぞれ複雑な表現ではありませんが、単語の意味や役割を正しく理解しておき、幅広い表現ができるようにしておくといいですね。

not, no, never

まずは、「not, no, never」について見ていきましょう。「not」は be動詞や助動詞の後ろにつけたり、一般動詞の文では「do」などのあとにつけて否定の表現をします。

「no」は名詞をを否定する表現なので、名詞の前において否定するのが一般的です。

「never」は「ever」の否定であり「一度も…ない」や「決して…ない」という意味で、be動詞や助動詞の後ろ、または一般動詞の前におきます。

I don't want to eat the moist fried rice.(私はしっとりしたチャーハンを食べたくない)

I have no brother.(私には兄弟はいない)

He has never been to Aomori.(彼は一度も青森に行ったことがない)

準否定

次は、「準否定」について説明していきます。準否定で使われる語は、完全に否定するのではなく、「ほとんど…ない」や「めったに…ない」という意味を表す単語です。hardly, scarecely, seldom, rarely などがあります。

I could hardly understand the meaning of your question.
私はあなたの質問の意味がほとんど理解できなかった。

We seldom see Mr.Brown these days.
私たちは最近ブラウン先生をめったに見かけない。

\次のページで「注意すべき否定表現」を解説!/

注意すべき否定表現

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注意すべき否定表現として、「部分否定」と「二重否定」があります。どちらも使い方というよりは、文全体を見て意味をつかむ必要がある表現です。基本的な否定との違いを意識しながら、例文を含めて詳しく見ていきましょう。

部分否定

一つめは、「部分否定」の表現についての説明です。日本語で言うと「いつも…とは限らない」や「必ずしも…とは限らない」という表現になります。完全や全体を表す語句を否定して、「not always」や「not quite」と表しますよ。

また、特定のいくつかのうち全てが否定ではない場合の表現として、「not all(すべて…というわけではない)」や「not both(両方が…というわけではない)」があります。

My brother doesn't always walk to school.(私の兄はいつも学校へ歩いていくわけではない)

We don't quite agree with them.(私たちは彼らに完全に同意したわけではない)

They haven't solved all of the problem.(彼らは問題の全てを解決したわけではない)

I can't eat both.(私は両方は食べることはできない)片方は食べる

→ I can't eat either.(私はどちらも食べることはできない)どちらも食べない

二重否定

二つめは、「二重否定」による否定の表現です。二重否定は、否定語が2ヶ所に含まれることで、否定の否定ということで肯定の意味を表します。二重の否定が「…でないわけではない」とすると、つまりは「…である」と同義になりますね。

There are no people who don't know this fact.
この事実を知らない人はいない。

I can't finish it without your help.
私はあなたの助けなしにそれを終えることはできない。

\次のページで「否定をマスターするためには「部分否定」と「二重否定」に注目しよう!」を解説!/

否定をマスターするためには「部分否定」と「二重否定」に注目しよう!

今回の記事では、否定の表現について説明しました。基本的な否定では、動詞に対して「not」、名詞に対して「no」など、否定する対象の品詞が違うこともポイントの一つでした。

注意すべき否定の表現では、「部分否定」と「二重否定」について見てきましたが、「can't help -ing(-せずにはいられない)」などの慣用的な表現や「the last man to …(決して…する人ではない)」など否定語を使わない否定もあります。これらの表現もチェックすると、さらに表現が豊かになりますね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】現役塾講師が否定の表現をわかりやすく解説!部分否定や二重否定を攻略しよう – Study-Z
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【英語】現役塾講師が否定の表現をわかりやすく解説!部分否定や二重否定を攻略しよう

否定については、一般的な否定はそれほど問題はないが、準否定、部分否定、二重否定となると難しく感じる人も多いはずです。しかし、さまざまある否定の表現を分類し整理していけば、それほど難しいものでもない。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

否定表現の基本

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基本的な否定の表現には、「not, no, never」と「準否定」があります。それぞれ複雑な表現ではありませんが、単語の意味や役割を正しく理解しておき、幅広い表現ができるようにしておくといいですね。

not, no, never

まずは、「not, no, never」について見ていきましょう。「not」は be動詞や助動詞の後ろにつけたり、一般動詞の文では「do」などのあとにつけて否定の表現をします。

「no」は名詞をを否定する表現なので、名詞の前において否定するのが一般的です。

「never」は「ever」の否定であり「一度も…ない」や「決して…ない」という意味で、be動詞や助動詞の後ろ、または一般動詞の前におきます。

I don’t want to eat the moist fried rice.(私はしっとりしたチャーハンを食べたくない)

I have no brother.(私には兄弟はいない)

He has never been to Aomori.(彼は一度も青森に行ったことがない)

準否定

次は、「準否定」について説明していきます。準否定で使われる語は、完全に否定するのではなく、「ほとんど…ない」や「めったに…ない」という意味を表す単語です。hardly, scarecely, seldom, rarely などがあります。

I could hardly understand the meaning of your question.
私はあなたの質問の意味がほとんど理解できなかった。

We seldom see Mr.Brown these days.
私たちは最近ブラウン先生をめったに見かけない。

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