日本の侍は『儒教』の影響を受けた?
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『儒教』の中で特に注目したいポイントが3つあります。
1.親を敬うこと
2.同族を重んじ、誰かが殺されれば、報復をすること
3.上下を重んじ、最も重要な者は長男であるということ
これを鑑みると、まさに日本の侍ではないでしょうか。親を重んじ、御上に仕え、主君の敵を討つことは美学とされていました。そして、後継者は常に長男です。
元々、侍とは『侍らう者』(はべらうもの)という意味を持っていました。公家の護衛として、武芸を磨けば良かった時代から、江戸幕府としては、むしろ武芸は磨いてほしくなかった、そうして侍は高潔な思想を持つ者、に変えられていったという考えもあるでしょう。
こうした思想が庶民に浸透したことによって、『忠臣蔵』の名で知られる『赤穂事件』が人気を集めたのではないでしょうか。まさに、同族を重んじ復讐を果たす、です。
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あなたはどう思う?『儒教』を学んだからには考えてみよう
ここまで『儒教』を学んできました。
『儒教』とは、『思想』であり『学問』であり、ある種『宗教』であると勉強しましたね。
教えを理解した今は、私たち一人一人が、改めて自身の行動を振り返る良い機会かと思います。
周りの人にどんな態度、姿勢で相対していたか、改めて考えてみましょう。
そういった意味では『儒教とは、各個人の行動指針となる思想である』と言えるでしょうね。