地学宇宙理科

「太陽系」とその「惑星」について理系ライターが丁寧にわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回は太陽系と惑星について解説していくぞ。

我々がどこに住んでいるのかと言えば、太陽系の第三惑星の地球というのが妥当な答えだろう。日本に住んでいるなら日本のことをある程度知っているのが望ましいように、太陽系に住んでいるのだから太陽系のことについてある程度は知っているほうが望ましいと思う。駆け足になるが太陽系とその惑星について基本的なことを学んでみよう。

今回は物理学科出身のライター・トオルさんと解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/トオル

物理学科出身のライター。広く科学一般に興味を持つ。初学者でも理解できる記事を目指している。

太陽系とその惑星

image by iStockphoto

太陽系とは我々の住んでいる場所であり、太陽と太陽の重力に束縛された天体、およびそれらの運動する空間からなる構造のことです。その中には8つの惑星と、5つの準惑星、軌道がわかっているものだけでも40万を超える小天体が存在します。準惑星は惑星・衛星以外の大きな天体と考えてください。太陽系についてはまだまだわかっていなこともたくさんありますが、ここでは基本的なことを見てみましょう。

太陽について

太陽系の中心にはもちろん太陽が存在します。太陽系の唯一の恒星で最大の天体です。恒星とは自分で光っている星のことであり、夜空に見える星の多くは恒星になります。太陽の直径は地球の約109倍で、質量は約33万倍です。太陽系の質量の99.9パーセント近くは太陽の質量であり、この莫大な質量による重力によって捕まっている天体が太陽系になります。主成分は水素とヘリウムです。太陽は常に核融合によって膨大なエネルギーを生成し続けています。

地球型惑星

Terrestrial planet size comparisons.jpg
By wikipedia user Brian0918http://solarsystem.nasa.gov/multimedia/gallery/terr_sizes.jpg Uploaded to commons from the english wikipedia; description page was here 19:27, 20 March 2006 Brian0918 1500×653 (499,869 bytes) Also previously uploaded as Image:Terr sizes.jpg 17:34, 24 June 2005 RHorning 1,500×653 488 KB Comparison of sizes of the terrestrial planets., パブリック・ドメイン, Link

太陽の回りの比較的近くを回っているのが地球型惑星といわれる水星、金星、地球、火星です。地球型惑星は岩石惑星ともよばれ主にケイ酸塩と金属鉄からなり、質量が小さく密度が大きいのが特徴になります。地球型惑星がこのような姿になったのは、太陽に近く誕生時に水などが蒸発してガスになり失われてしまったためのようです。

水星について

太陽系の最初の惑星である水星は、太陽からの距離が約5800万キロメートル、直径は約4800キロメートルで地球の半分以下です。公転周期は88日と早いのに自転には55.6日もかかります。そのため日の出から日の出までにかかる時間は176日です。この影響もあり、温度は-170度以下から400度以上にまで変化しその差は570度以上にもなります。

金星について

探査機「ガリレオ」による撮影(1990年2月)
By NASA/JPL – http://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA00223, パブリック・ドメイン, Link

彗星の次の惑星である金星は、太陽からの距離が約1億1000万キロメートルで、直径は1万2000キロメートルと地球とさほどかわりません。自転が他の惑星とは逆向きに回転していて、自転周期が243日もあるのが特徴です。二酸化炭素を主成分とする濃い大気が存在し、その影響で地表面の気圧は90気圧、温度は470度に達します。地球からみると太陽、月についで3番目に明るい天体であり、古来より明けの明星・宵の明星として有名です。

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