この記事では英語の熟語「impose A on B」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「AをBに課す」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC915点で、海外居住経験も多いライターさくらを呼んです。一緒に「impose A on B」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さくら

子供の頃から海外に興味を持ち、大学は英文科へ。留学、ワーキングホリデー、海外ボランティアなど海外在住経験は8年以上で、三ヶ国語を操る。日常会話での表現を得意とする。

熟語「impose A on B」の意味は?

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「impose on」はTOEICなどでは税金等を「課す」という意味で出題される表現です。「on」のかわりに「upon」が使われる場合もあります。「on」の前にくる名詞が税金や義務等、後にくる名詞がそれを負わされる人で、「AをBに課す」ですね。

しかしもっと広い意味での「impose」は「人に物を売りつける」「意見などを強いる」等があります。つまり「impose on」は誰かに何かを「押し付ける」ということなのです。

意味その1 「課する」

「impose A on B」で「AをBに課する」「AをBに負わせる」という意味になります。このときのAは税金、義務、罰などで、Bは通常人です。

The government decided to impose a new tax on people.
政府は新しい税金を課すことを決定した。

The police imposed a fine on him for speeding.
警官は彼にスピード違反の罰金を課した。

意味その2 「売りつける」

「impose A on B」には」、「AをBにつかませる」という意味もあります。これは悪い品物や偽物をだましてつかませたり、無理やり売りつけることです。

The man imposed an expensive ring upon the old lady.
その男はおばあさんに高額の指輪を売りつけた。

The company imposed fake goods on the customers.
その会社は偽物を顧客につかませた。

\次のページで「意味その3 「意見を強要する」」を解説!/

意味その3 「意見を強要する」

無理に押し付けられるものは金品ばかりではありません。人に自分の意見を押し付ける人もいますよね。そのような場合も「impose on」が使えます。

He always tries to impose his opinion on others.
彼はいつも自分の意見を人に押し付けようとする。

I do not mean to impose my opinion upon you.
あなたに私の意見を強要するつもりはありません。

意味その4 「迷惑をかける」

人に迷惑をかけたり、世話をかけるといった場合にも「impose on」は使われます。人の家に招かれた時に「おじゃまします」「お世話をかけてすみません」と言う時の表現などですね。「impose oneself」で「自分を押し付ける」つまり「でしゃばる」「押しかける」という使い方もできます。

I shouldn't impose on your hospitality any longer.
これ以上お世話になるのは申し訳ない。

”Would you like to stay for dinner?” ”That's very kind of you, but I don't want to impose myself on you."
「夕食を召し上がって行かれますか?」「ご親切ありがたいのですが、ご迷惑をおかけしたくありませんので。」

熟語「impose A on B」の言い換えや、似た表現は?

「impose A on B」の意味の言い換えとして使える表現をいくつかご紹介しましょう。上でご紹介した全てに使える共通の言い換え例は難しいので、よく使うもので使用範囲が比較的広い表現をピックアップして二つ紹介しますね。

\次のページで「言い換え例:「put A on B」「place A on B」を使った言い換え」を解説!/

言い換え例:「put A on B」「place A on B」を使った言い換え

その1の意味を言い換えたいときは、「put」「place」などを使うことができます。「put taxes on (税金を課す)」「place a limit on (制限を課す)」などのように使いますよ。ただし、「put」や「place」には「強制的に」「押し付ける」というようなニュアンスは含まれず、「据える」「定める」ということです。

The government decided to place a new tax on people.
政府は新しい税金を課すことを決定した。

The new rule put a heavy burden on the workers.
新しい規則は労働者達に重い負担を課した。

言い換え例:「force A on B」を使った言い換え

「force」は「力」で、動詞としては「力づくで ... する」という意味になります。「force A on B」で「AをBに力づくで押し付ける」ということですね。「impose」は少し堅苦しい印象の表現なので、「force」の方が個人的なことや日常の会話ではよく使います。

He always tries to force his opinion on others.
彼はいつも自分の意見を人に押し付けようとする。

You shouldn't force your kindness on people.
親切の押し売りはすべきではない。

I'm sorry to force such a difficult task on you.
あなたにこんな難しい仕事を押し付けてすみません。

熟語「impose A on B」を使いこなそう

この記事では熟語「impose A on B」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。「押し付ける」ということが主なイメージとなるので、「B」に該当する側にとっては通常ネガティブなことですが、その4の例のように相手に対する遠慮や気遣いを表す時にも使えることを覚えておきましょう。

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英語の熟語

【英語】1分でわかる!「impose A on B」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「impose A on B」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「AをBに課す」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC915点で、海外居住経験も多いライターさくらを呼んです。一緒に「impose A on B」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さくら

子供の頃から海外に興味を持ち、大学は英文科へ。留学、ワーキングホリデー、海外ボランティアなど海外在住経験は8年以上で、三ヶ国語を操る。日常会話での表現を得意とする。

熟語「impose A on B」の意味は?

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「impose on」はTOEICなどでは税金等を「課す」という意味で出題される表現です。「on」のかわりに「upon」が使われる場合もあります。「on」の前にくる名詞が税金や義務等、後にくる名詞がそれを負わされる人で、「AをBに課す」ですね。

しかしもっと広い意味での「impose」は「人に物を売りつける」「意見などを強いる」等があります。つまり「impose on」は誰かに何かを「押し付ける」ということなのです。

意味その1 「課する」

「impose A on B」で「AをBに課する」「AをBに負わせる」という意味になります。このときのAは税金、義務、罰などで、Bは通常人です。

The government decided to impose a new tax on people.
政府は新しい税金を課すことを決定した。

The police imposed a fine on him for speeding.
警官は彼にスピード違反の罰金を課した。

意味その2 「売りつける」

「impose A on B」には」、「AをBにつかませる」という意味もあります。これは悪い品物や偽物をだましてつかませたり、無理やり売りつけることです。

The man imposed an expensive ring upon the old lady.
その男はおばあさんに高額の指輪を売りつけた。

The company imposed fake goods on the customers.
その会社は偽物を顧客につかませた。

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