「感嘆」というと日本語の感嘆詞を思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、「ああ」「もしもし」などを表す日本語の感嘆詞は、英語では「Wow」「Hey」などを表す「間投詞」にあたる。日本語の感嘆詞と英語の感嘆文は別のもので、英語の感嘆文は How や What で始まり感嘆符「!」で締めくくる表現です。


10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

感嘆文の基本

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感嘆文は驚きや感動を表す文のことで、「なんて〜なのだろう」という意味になります。感嘆文は How と What の2種類を使う場合がありますが、それぞれの違いや使い方、文の作り方を比較しながら見ていきましょう。

How を使った感嘆文

まずは、How を使った感嘆文の説明です。How は「どのような」という意味で、形容詞や副詞を強める働きをします。基本の形は「How + 形容詞または副詞 + S +V!」です。それでは、以下の例文を見ながら確認しましょう。

How strong this team is!(このチームはなんて強いのだろう)

 →形容詞の強調、This team is very strong.と同義

He is playing the violin. How well he is!(彼がバイオリンを弾いている。なんて上手なのだろう)

 →副詞の強調、He is playing the violin very well.と同義

What を使った感嘆文

次は、What を使った感嘆文です。What は「何」と名詞についての代名詞で、「形容詞 + 名詞」を強調する場合に使われます。「What + a + 形容詞 + 名詞 + S + V!」が基本の形です。なお、名詞が複数形や数えられない名詞の場合は、「a」なしで表現します。

What a beautiful day it is!(なんていい天気なんだ)

What delicious juice this is!(なんておいしいジュースなんだ)

\次のページで「注意すべき感嘆文」を解説!/

注意すべき感嘆文

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感嘆文には基本の使い方があり、その他に注意すべき感嘆文として「不定詞を含む感嘆文」や「間接話法での感嘆文」があります。それぞれ特徴があるので、文全体の構造や文法とともにチェックしていきましょう。

不定詞を含む感嘆文

一つめの注意すべき感嘆文は、「不定詞を含む感嘆文」です。How の場合は「How + 形容詞または副詞 S + V + to 動詞の原形 …」、What の場合は「What + a + 名詞 + to + 動詞の原形 …」となります。意味は、「…するとは、なんて〜なのだろう」です。

How stupid that man is to tell such a lie!
そんな嘘を言うなんて、あの男はなんて愚かなのだろう

What a fool he was to trust such a woman!
そんな女性を信用するなんて、彼はなんて馬鹿だったのだろう

間接話法における感嘆文

もう一つの注意すべき感嘆文は、「間接話法における感嘆文」です。苦手に感じる人もいるかもしれませんが、とにかく文の構造に注目しましょう。直接話法でいう会話部分に感嘆文がある場合の表現になっています。間接話法では、述語動詞が現在ならいいのですが過去形の場合は時制の一致を受けることに注意が必要です。

She told me how beautiful this autumn colors was.
彼女は私にこの紅葉はなんてきれいなのかと言った

 →She said to me, "How beautiful this autumn colors is!"(直接話法)

He told me what a kind person she was.
彼は彼女がなんて親切な人なのかと私に言った

 →He said to me, "What a kind person she is!"(直接話法)

\次のページで「感嘆文は How と What の使い分けがポイント、品詞を判別して見分けよう!」を解説!/

感嘆文は How と What の使い分けがポイント、品詞を判別して見分けよう!

今回の記事では、感嘆文について解説してきました。感嘆文の基本においては、How や What に続く単語の形が判断のポイントです。各語の品詞など、情報を逃さず勉強に生かしていきましょう。

注意すべき感嘆文では、別の文法との融合になるので、文全体の主語、動詞など構造を理解していく必要があります。そのうえで、感嘆文に不定詞を、または、間接話法の文に感嘆文を組み込んでいくことになりますよ。

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" /> 【英語】現役塾講師が「感嘆文」をわかりやすく解説!What と How の使い分けと語順がポイント – Study-Z
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【英語】現役塾講師が「感嘆文」をわかりやすく解説!What と How の使い分けと語順がポイント

「感嘆」というと日本語の感嘆詞を思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、「ああ」「もしもし」などを表す日本語の感嘆詞は、英語では「Wow」「Hey」などを表す「間投詞」にあたる。日本語の感嘆詞と英語の感嘆文は別のもので、英語の感嘆文は How や What で始まり感嘆符「!」で締めくくる表現です。


10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

感嘆文の基本

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感嘆文は驚きや感動を表す文のことで、「なんて〜なのだろう」という意味になります。感嘆文は How と What の2種類を使う場合がありますが、それぞれの違いや使い方、文の作り方を比較しながら見ていきましょう。

How を使った感嘆文

まずは、How を使った感嘆文の説明です。How は「どのような」という意味で、形容詞や副詞を強める働きをします。基本の形は「How + 形容詞または副詞 + S +V!」です。それでは、以下の例文を見ながら確認しましょう。

How strong this team is!(このチームはなんて強いのだろう)

 →形容詞の強調、This team is very strong.と同義

He is playing the violin. How well he is!(彼がバイオリンを弾いている。なんて上手なのだろう)

 →副詞の強調、He is playing the violin very well.と同義

What を使った感嘆文

次は、What を使った感嘆文です。What は「何」と名詞についての代名詞で、「形容詞 + 名詞」を強調する場合に使われます。「What + a + 形容詞 + 名詞 + S + V!」が基本の形です。なお、名詞が複数形や数えられない名詞の場合は、「a」なしで表現します。

What a beautiful day it is!(なんていい天気なんだ)

What delicious juice this is!(なんておいしいジュースなんだ)

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