この記事では英文法の重要項目「部分否定」の概念について解説する。

部分否定の意味は「すべて…とはかぎらない」ですが、一見複雑そうな訳し方のコツを理解すると、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「英語 部分否定」の攻略ポイントを確認していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「部分否定」の意味・用法とは?

image by iStockphoto

「英語 部分否定」は否定文の一種で、「all」「every …」「both …」といった「すべての」「両方の」という意味を持った言葉と「not」を組み合わせることで表します。

「部分否定」という名前が示しているとおり、全てを否定するわけではなく一部分だけを否定する表現です。主に「すべて…とはかぎらない」「両方とも…とはかぎらない」などと訳されます。

似たような表現に「全否定(完全否定、全体否定)」というものがあり、それとの区別をしっかりとつけられるかが「部分否定」マスターへのカギです。

「not all …」を用いた部分否定

英語の部分否定は、「not all …」を使用することで表せます。この場合、「すべて…ない」ではなく「すべて…とはかぎらない」と訳すのがポイントです。

言い換えれば、「…でないものもいる」という意味合い(ニュアンス)が含まれています。では、以下の例文で確認してみましょう。

Not all teenagers like the movie.
10代の若者全員が、その映画を好きというわけではない

Life is not all fun and games.
人生は、楽しいことや遊びばかりではない

That's not all you forgot.
君が忘れているのは、それだけじゃないよ。

「not every …」を用いた部分否定

部分否定は、「not every …」を用いても表すことができます。こちらの訳し方は、「あらゆる…が~とはかぎらない」が基本です。

では、早速いくつかの例文で確認してみましょう。

Not every person is happy.
あらゆる人が幸せというわけではない

Every shoe fits not every foot.
どの靴も、みんなの足に合うわけではない。(=人それぞれには、個性があるものだ【諺】)

It doesn't happen every day.
これは、毎日起こることではない。(=珍しいことである)

\次のページで「その他の部分否定」を解説!/

その他の部分否定

これまで紹介してきた他にも、部分否定を表す方法はあります。

例えば「not … both」や「not … always」、「not … necessarily」などを用いた表現は頻出です。

これらも、その使い方を例文で確認しておきましょう。

God strikes not with both hands.
神様は両方の手で打たれるわけではない。(=片方で救ってくださる【諺】)

It's not always the case.
いつもそうとは限らないさ。

That's not necessarily bad.
それは、かならずしも悪いことではない

「部分否定」の書き換えパターンを攻略

たとえば、「部屋にいたのは全員が男性だったわけではない」いう文があるとします。

すると、これは「部屋の中には女性もいた」という表現と同意であることが分かるでしょうか。

では、こういった内容を英語ではどのように表現すればいいのか、例文で確認していきましょう。

She is not always late for school.
彼女は、いつも学校に遅刻するわけではない

She is sometimes in time for school.
彼女は、ときどき学校に間に合うことだってある。

Not all Americans love pizza.
アメリカ人が、みんなピザ好きというわけではない

Some Americans don't like pizza.
中には、ピザ好きでないアメリカ人もいる

一部分を否定するということは、同時に残りの部分を肯定しているということがつかめたでしょうか。

「英語 部分否定」の攻略は訳し方を覚えるのがカギ!

「部分否定」の攻略は、「全否定」との違いに注意し、日本語への正しい訳し方を身につけることが攻略のカギです。

特に「~とは限らない」の部分が訳せるように、しっかりと身につけるようにしましょう。

そうすることで、読解・英作文ともに上達させ全体の英語力をアップさせることができます。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 英語速攻攻略を目指す!「部分否定」を現役英語講師がわかりやすく解説 – Study-Z
英語の勉強法

英語速攻攻略を目指す!「部分否定」を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英文法の重要項目「部分否定」の概念について解説する。

部分否定の意味は「すべて…とはかぎらない」ですが、一見複雑そうな訳し方のコツを理解すると、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「英語 部分否定」の攻略ポイントを確認していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「部分否定」の意味・用法とは?

image by iStockphoto

「英語 部分否定」は否定文の一種で、「all」「every …」「both …」といった「すべての」「両方の」という意味を持った言葉と「not」を組み合わせることで表します。

「部分否定」という名前が示しているとおり、全てを否定するわけではなく一部分だけを否定する表現です。主に「すべて…とはかぎらない」「両方とも…とはかぎらない」などと訳されます。

似たような表現に「全否定(完全否定、全体否定)」というものがあり、それとの区別をしっかりとつけられるかが「部分否定」マスターへのカギです。

「not all …」を用いた部分否定

英語の部分否定は、「not all …」を使用することで表せます。この場合、「すべて…ない」ではなく「すべて…とはかぎらない」と訳すのがポイントです。

言い換えれば、「…でないものもいる」という意味合い(ニュアンス)が含まれています。では、以下の例文で確認してみましょう。

Not all teenagers like the movie.
10代の若者全員が、その映画を好きというわけではない

Life is not all fun and games.
人生は、楽しいことや遊びばかりではない

That’s not all you forgot.
君が忘れているのは、それだけじゃないよ。

「not every …」を用いた部分否定

部分否定は、「not every …」を用いても表すことができます。こちらの訳し方は、「あらゆる…が~とはかぎらない」が基本です。

では、早速いくつかの例文で確認してみましょう。

Not every person is happy.
あらゆる人が幸せというわけではない

Every shoe fits not every foot.
どの靴も、みんなの足に合うわけではない。(=人それぞれには、個性があるものだ【諺】)

It doesn’t happen every day.
これは、毎日起こることではない。(=珍しいことである)

\次のページで「その他の部分否定」を解説!/

次のページを読む
1 2
Share: