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100年に一度と言われた金融危機「リーマンショック」を元銀行員が解説

よぉ、桜木建二だ。「リーマンショック」はわりと最近の出来事だよな。

今でもよく聞く言葉だから、知っている人も多いはずだ。だけど、リーマンショックっていうのは結局何だったんだ?実はよくわかっていないという人もいるかもしれない。この機会にもう一度しっかり学んでおこう。

世界史に詳しいライター万嶋せらと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/万嶋せら

会社員を経て、現在はイギリスで大学院に在籍中のライター。歴史が好きで関連書籍をよく読み、中でも近代以降の歴史と古典文学系が得意。実は元銀行員という経歴を活かして、今回は「リーマンショック」について解説する。

リーマンショックは100年に一度の金融危機!?

image by PIXTA / 3372893

リーマン・ブラザーズの経営破綻

2008年9月15日、人々に大きな衝撃を与える出来事が起こりました。アメリカの大手投資銀行リーマン・ブラザーズが経営破綻したのです。

リーマン・ブラザーズはアメリカの投資銀行で、当時は第四位の規模を誇っていました。そのため経営上の危機が明らかになってからも、まさか本当に経営破綻するとは思われていませんでした。金融市場への混乱を避けるために政府が何らかの救済措置をとるだろう、と考えられていたのです。しかし、最終的に公的資金の投入は見送られることが決まります。

その結果、経営再建の見込みが立たなくなったリーマン・ブラザーズは米連邦破産法の適用を申請。市場の予想を裏切り、破産してしまったのです。

世界的な金融危機へ

リーマン・ブラザーズの経営破綻により、金融市場は大混乱となりました。潰れるはずのない超大手の投資銀行が破産したことで、ほかの金融機関も危ないのではないかという不安が人々の間に広がったからです。

この混乱はアメリカだけでなく世界各国に波及し、その後100年に一度とも言われる世界的な金融危機が訪れました。リーマン・ブラザーズの経営破綻が発端となったために、この金融危機がリーマンショックと呼ばれているのです。リーマンショックは第二次世界大戦を引き起こした1929年の「世界大恐慌」と並び、歴史に残る重要な出来事として捉えられています。

ちなみに、リーマン・ブラザーズが破産したこと自体を指してリーマンショックと呼ぶことも。また、リーマンショックというのは日本独自の呼称で、英語では”the global financial crisis”(世界金融危機)”the 2008 financial crisis”(2008年金融危機)などと呼ばれるのが一般的です。

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リーマン・ブラザーズの経営破綻がきっかけで生じた2008年の金融危機が「リーマンショック」と呼ばれるんだな。たったひとつの会社の破産が大混乱を引き起こしたなんて信じられないぞ。そもそも、そんなに大きな銀行だったリーマン・ブラザーズがどうして経営危機におちいったんだ?

リーマン・ブラザーズはなぜ破綻したのか

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By David Shankbone投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

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