この記事では英文法の重要単元「現在完了形」について解説する。

現在完了には意味・用法が複数ありますが、あることを覚えるだけで使い分けをあっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「現在完了形」の攻略ポイントを確認していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「英語 現在完了形」の意味・用法は?

image by iStockphoto

「英語 現在完了形」「have + 過去分詞」で表される時制で、大まかな「くくり」では現在形の仲間に入ります。

そして、主な意味・用法は「継続」「経験」「完了(結果)」の3つです。「完了」と「結果」を分けて解説する場合もありますが、ここでは1つの項目として取り扱います。

一見するとややこしそうに思えるのが、意味・用法の使い分けです。しかし、いっしょに用いられる副詞句(キーワード)に注目すると、驚くほど簡単にマスターできます。

「継続用法」のポイントは?

「継続用法」は、ある状態が過去から現在まで続いていることを示す用法で、主に「(ずっと)~している」と訳されます。

では、早速いくつかの例文とともに確認してみましょう。

We have lived in Japan for ten years.
私たちは、10年間日本に住んでいます

She has been sick in bed since last week.
彼女は、先週からずっと病気で寝ています

How long have you stayed at the hotel?
あなたがたは、いつからそのホテルに滞在しているのですか

継続用法で使われやすい副詞句は、「for ~(~間)」「since ~(~から、以来)」です。

また、具体的な期間をたずねたい場合は「How long ~?(どのくらいの間、いつから~?)」を用います。合わせて覚えておきましょう。

「経験用法」のポイントは?

「経験用法」は過去にその動作を行った経験があることを示す用法で、主に「~したことがある」と訳されます。では、こちらも例文で確認してみましょう。

\次のページで「「完了(結果)用法」のポイントは?」を解説!/

He has eaten ramen twice.
彼は、ラーメンを二度食べたことがあります

I have never been to Hokkaido.
私は、一度も北海道に行ったことがありません

Have you ever seen such a big fish?
こんな大きな魚を今までに見たことがあるかい

経験用法で使われやすい副詞句は、「once(一回)」「twice(二回)」「three times(三回)」といった回数を表す語句です。

また、「ever(今までに)」「never(一度も~ない)」もよく一緒に用います。合わせて覚えておきましょう。

「完了(結果)用法」のポイントは?

「完了(結果)用法」は、現在までにその動作が完了していることを表します。代表的な訳し方は、「~したところだ」「~してしまった」です。早速、例文で確認してみましょう。

We have just arrived at Tokyo Station.
我々は、ちょうど東京駅に到着したところだ

I have already finished my work.
仕事なら、もう終えてしまってあるよ

Have you read the book yet?
もうその本を読んでしまいましたか

このように完了用法は、「just(ちょうど)」「already(もう、すでに)」「yet(もう、すでに)」といった副詞とともに用いられます。

ただし、「yet」は否定文で用いられると「まだ~ない」と訳されますので要注意です。

最後に、結果用法の例文を過去形の文と合わせて違いをチェックしておきましょう。

\次のページで「「英語 現在完了形」の攻略はともに用いる副詞句で!」を解説!/

She has gone shopping.
彼女は、買い物に出かけてしまいました。(=だから、ここにはいないよ)

She went shopping.
彼女は、買い物に出かけました

現在完了はあくまでも現在形の一種なので、話者が言いたいのは「今」どうなっているかです。

それに対して、過去形は「買い物に出かけた」ことを単なる過去の出来事として伝えています。

つまり、過去形で表わした場合は、「今」どうなっているかという意味合いは含まれていません。

「英語 現在完了形」の攻略はともに用いる副詞句で!

「英語 現在完了形」は、3つの用法を的確に判別できるようになるのが攻略のポイントです。

そのためには、少なくとも今回紹介した副詞句は暗記するようにしてください。

また、しっかりと復習して過去形との区別もマスターしてしまいましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の勉強法

英語速攻攻略を目指す!「現在完了形」現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英文法の重要単元「現在完了形」について解説する。

現在完了には意味・用法が複数ありますが、あることを覚えるだけで使い分けをあっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「現在完了形」の攻略ポイントを確認していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「英語 現在完了形」の意味・用法は?

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「英語 現在完了形」「have + 過去分詞」で表される時制で、大まかな「くくり」では現在形の仲間に入ります。

そして、主な意味・用法は「継続」「経験」「完了(結果)」の3つです。「完了」と「結果」を分けて解説する場合もありますが、ここでは1つの項目として取り扱います。

一見するとややこしそうに思えるのが、意味・用法の使い分けです。しかし、いっしょに用いられる副詞句(キーワード)に注目すると、驚くほど簡単にマスターできます。

「継続用法」のポイントは?

「継続用法」は、ある状態が過去から現在まで続いていることを示す用法で、主に「(ずっと)~している」と訳されます。

では、早速いくつかの例文とともに確認してみましょう。

We have lived in Japan for ten years.
私たちは、10年間日本に住んでいます

She has been sick in bed since last week.
彼女は、先週からずっと病気で寝ています

How long have you stayed at the hotel?
あなたがたは、いつからそのホテルに滞在しているのですか

継続用法で使われやすい副詞句は、「for ~(~間)」「since ~(~から、以来)」です。

また、具体的な期間をたずねたい場合は「How long ~?(どのくらいの間、いつから~?)」を用います。合わせて覚えておきましょう。

「経験用法」のポイントは?

「経験用法」は過去にその動作を行った経験があることを示す用法で、主に「~したことがある」と訳されます。では、こちらも例文で確認してみましょう。

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