この記事では英文法の重要単元「動名詞」について解説する。

動名詞の意味は「…すること」ですが、似たような意味を持った不定詞との違いを理解すると、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「英語 動名詞」の攻略ポイントを確認していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「英語 動名詞」の意味・用法は?

image by iStockphoto

「英語 動名詞」は「…ing」で表され、主に「…すること」という意味を表します。文中では名詞と同様に主語や補語、目的語として機能する点がポイントです。

一方で、似たような意味を持った表現に不定詞があります。動名詞と不定詞は、言い換えができる場合が多いのも事実です。しかし、当然ながら違いも少なくありません

ここでは、動名詞の基本的な意味・用法とともに不定詞との違いを重点的に解説していきます。

「主語」としての用法

動名詞は、名詞と同様に文の主要素としてはたらきます。ここでいう主要素とは、主語、補語、目的語のことです。

中でも、文頭で用いられている場合は、その文の主語であると考えて構いません。次の例文で確認してみましょう。

Reading books is a lot of fun.
本を読むことは、とても楽しい。

また、この場合は不定詞を用いて書きかえることが可能です。

To read books is a lot of fun.
本を読むことは、とても楽しい。

ここで気をつけたいのは、動名詞や不定詞が主語のときは三人称単数の扱いを受けることです。したがって、be動詞は「is」を用いることになります。

さらに、文例としては多くはありませんが、形式主語の「it」を文頭に置いて主語の動名詞を文末に持っていける点にも要注目です。

It is no use crying over spilt milk.
こぼれてしまった牛乳のことを嘆いても仕方がない。(=覆水盆に返らず【ことわざ】)

この場合、主語は「crying ~」であり、文頭の「It」は形式主語であることを押さえてきましょう。

\次のページで「「補語」としての用法」を解説!/

「補語」としての用法

次に確認するのは、動名詞が補語としてはたらく場合です。補語は主に「be動詞」の後に続き、「主語とイコールの関係」になる言葉を指します。

早速、次の英文で用法を確認してみましょう。

My hobby is playing the guitar.
私の趣味は、ギターを弾くことです。

こちらも、先ほどと同様に不定詞を用いて書きかえることができます。

My hobby is to play the guitar.
私の趣味は、ギターを弾くことです。

ここでは、「私の趣味」=「ギターを弾くこと」の関係が成り立っていることを押さえておきましょう。

さらに、同じ「○○ing」を用いた進行形との違いも確認しておきます。

My brother is playing the guitar.
私の兄は、ギターを弾いているところです

この場合、「私の兄」=「ギターを弾くこと」ではありません。したがって、同じ「○○ing」であっても、こちらが動名詞でないことは明白です。

「他動詞の目的語」としての用法

いよいよ本題ともいえる、「他動詞の目的語」としての用法を確認していきます。

\次のページで「「前置詞の目的語」としての用法」を解説!/

She likes playing games.
彼女は、ゲームをすることが好きだ。

この場合は、まだ次のように書きかえることができます。

She likes to play games.
彼女は、ゲームをすることが好きだ。

では、書きかえができないパターンも確認してみましょう。

We finished doing the work yesterday.
我々は、昨日その仕事をやり終えた。(=することを終えた)

この場合、「doing」を「to do」で置きかえることはできないので、注意が必要です。

このように目的語に動名詞のみをとる動詞には次のようなものがあります。

mind, enjoy, give up, avoid, finish, escape, put off, stop, deny, admit

それぞれの頭文字をとって「megafepsda(メガフェップスだ)」などとして覚えるのがよいでしょう。

「前置詞の目的語」としての用法

最後に「前置詞の目的語」としての用法を確認しておきましょう。

She is good at speaking English.
彼女は、英語を話すことが得意だ。

この場合の「speaking」は、前置詞「at」の目的語として機能しています。

ただし、不定詞の「to speak」で置き換えることはできないので、注意が必要です。

例文をもうひとつ見てみましょう。

\次のページで「「英語 動名詞」の攻略は他動詞と前置詞で!」を解説!/

How about going out for dinner?
夕食を食べに出かけないか?(=出かけることはいかがですか)

ここまで見てきたように、前置詞が熟語の一部になっていることも少なくありません。

典型的な英文を覚えることで、実力アップを図っていきましょう。

「英語 動名詞」の攻略は他動詞と前置詞で!

動名詞は、不定詞や分詞とともに準動詞の一角を成す重要単元です。しかし、他の二つと比べて覚えなければいけないことが少なく、短時間での攻略が見込めます。

しっかりとポイントをつかんだら、あとはみなさんの努力あるのみです。何度も例文を反復練習するなどして、ぜひ「英語 動名詞」をものにしてくださいね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 英語速攻攻略を目指す!「動名詞」を現役英語講師がわかりやすく解説 – Study-Z
英語の勉強法

英語速攻攻略を目指す!「動名詞」を現役英語講師がわかりやすく解説

この記事では英文法の重要単元「動名詞」について解説する。

動名詞の意味は「…すること」ですが、似たような意味を持った不定詞との違いを理解すると、あっという間にマスターできるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「英語 動名詞」の攻略ポイントを確認していきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

「英語 動名詞」の意味・用法は?

image by iStockphoto

「英語 動名詞」は「…ing」で表され、主に「…すること」という意味を表します。文中では名詞と同様に主語や補語、目的語として機能する点がポイントです。

一方で、似たような意味を持った表現に不定詞があります。動名詞と不定詞は、言い換えができる場合が多いのも事実です。しかし、当然ながら違いも少なくありません

ここでは、動名詞の基本的な意味・用法とともに不定詞との違いを重点的に解説していきます。

「主語」としての用法

動名詞は、名詞と同様に文の主要素としてはたらきます。ここでいう主要素とは、主語、補語、目的語のことです。

中でも、文頭で用いられている場合は、その文の主語であると考えて構いません。次の例文で確認してみましょう。

Reading books is a lot of fun.
本を読むことは、とても楽しい。

また、この場合は不定詞を用いて書きかえることが可能です。

To read books is a lot of fun.
本を読むことは、とても楽しい。

ここで気をつけたいのは、動名詞や不定詞が主語のときは三人称単数の扱いを受けることです。したがって、be動詞は「is」を用いることになります。

さらに、文例としては多くはありませんが、形式主語の「it」を文頭に置いて主語の動名詞を文末に持っていける点にも要注目です。

It is no use crying over spilt milk.
こぼれてしまった牛乳のことを嘆いても仕方がない。(=覆水盆に返らず【ことわざ】)

この場合、主語は「crying ~」であり、文頭の「It」は形式主語であることを押さえてきましょう。

\次のページで「「補語」としての用法」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: