この記事では英語の熟語「It is said that ~ .」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「~だと言われている。」ですが、噂や言い伝えなどについて話すときに便利な表現です。

個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「It is said that ~ .」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

熟語「It is said that ~ .」の意味は?

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「It is said that ~ .」は「~だと言われている。」と訳します。これは、人から直接言われたというわけではなく、噂や昔からの言い伝えなどとして言われているという意味。

どちらかといえば書き言葉として使われていて、英作文や書き換え問題などでも目にすることのある表現です。

意味 「~だと言われている。」

「It is said that ~ .」は「be動詞+過去分詞」の形なので受動態になっているのがわかります。そしてもう一つ文法的に重要なポイントは、「仮主語」(または「形式主語」)の「it」が使われているということです。

英語では主語が長い文はあまり好まれません。そのため、主語が「S+V」が含まれるなどして長くなる場合は、仮主語を使った構文が用いられることがあります。本当の主語、いわゆる「真主語」となるのはthat節以下です。自然な日本語訳にするためには、真主語の部分を先に訳すといいでしょう。

It is said that he is seriously ill in bed.
彼は深刻な病気で寝ているそうだ。

It is said that this was the origin of the piano.
これがピアノの起源だと言われている。

It is said that he will retire the end of this year.
彼は今年限りで引退すると言われている。

熟語「It is said that ~ .」の言い換えや、似た表現は?

「~だと言われている。」と訳されるフレーズの中には「(人から直接)~だと言われている」という意味のものもありますが、これらは「It is said that ~ .」の言い換えには使えません。

ここでは「(噂で)~だと言われている。」という意味の「be said to ~ .」と「They say~ .」「people say~ .」について説明します。

\次のページで「言い換え例:「be said to ~ .」を使った言い換え」を解説!/

言い換え例:「be said to ~ .」を使った言い換え

「be said to ~ .」は「It is said that ~ .」の形を少し変えたものです。「It is said that ~ .」のthat節の主語を、「be said to ~ .」の主語にし、that節の動詞をto不定詞の形にします

例文の一つ目で説明すると、that節の主語「the Japanese」を「be said to ~ .」の主語にするので「The Japanese are said 」、that節の動詞「are」をto不定詞にするので「to be」。全部つなげると「The Japanese are said to be diligent.」となります。

It is said that the Japanese are diligent.
The Japanese are said to be diligent.
日本人は勤勉だと言われている。

It is said that he is the best baseball player ever.
He is said to be the best baseball player ever.
彼は今までで最高の野球選手だと言われている。

言い換え例:「They say(that)~ .」「People say(that)~ .」を使った言い換え

「They say(that)~ .」と「People say(that)~ .」は、ほぼ同じ使い方をします。この場合「They」も「People」も世の中の人びと一般を指し、直訳すると「世の中の人びとが言うには~。」という意味です。

英語の口語表現では、受動態より能動態の方がより好まれる傾向にあります。「It is said that ~ .」は、書き言葉として使われていて、反対に「They say(that)~ .」「People say(that)~ .」の方はよりカジュアルな話し言葉というイメージです。

They say that he quit his job.
彼は仕事を辞めたらしい。

They say it is going to rain tomorrow.
明日は雨らしいよ。

People say Kyoto is a beauriful city.
京都は美しい都市だと言われている。

熟語「It is said that ~ .」を使いこなそう

この記事では熟語「It is said that ~ .」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。英語の日常会話では、受動態はあまり耳にすることはありません。「It is said that ~ .」は、主に書き言葉として使用されていると考えていいでしょう。「~だと言われている。」と言いたい時には、能動態の「They say(that)~ .」などを使うのが一般的です。

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英語の熟語

【英語】1分でわかる!「It is said that ~ .」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「It is said that ~ .」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「~だと言われている。」ですが、噂や言い伝えなどについて話すときに便利な表現です。

個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「It is said that ~ .」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

熟語「It is said that ~ .」の意味は?

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「It is said that ~ .」は「~だと言われている。」と訳します。これは、人から直接言われたというわけではなく、噂や昔からの言い伝えなどとして言われているという意味。

どちらかといえば書き言葉として使われていて、英作文や書き換え問題などでも目にすることのある表現です。

意味 「~だと言われている。」

「It is said that ~ .」は「be動詞+過去分詞」の形なので受動態になっているのがわかります。そしてもう一つ文法的に重要なポイントは、「仮主語」(または「形式主語」)の「it」が使われているということです。

英語では主語が長い文はあまり好まれません。そのため、主語が「S+V」が含まれるなどして長くなる場合は、仮主語を使った構文が用いられることがあります。本当の主語、いわゆる「真主語」となるのはthat節以下です。自然な日本語訳にするためには、真主語の部分を先に訳すといいでしょう。

It is said that he is seriously ill in bed.
彼は深刻な病気で寝ているそうだ。

It is said that this was the origin of the piano.
これがピアノの起源だと言われている。

It is said that he will retire the end of this year.
彼は今年限りで引退すると言われている。

熟語「It is said that ~ .」の言い換えや、似た表現は?

「~だと言われている。」と訳されるフレーズの中には「(人から直接)~だと言われている」という意味のものもありますが、これらは「It is said that ~ .」の言い換えには使えません。

ここでは「(噂で)~だと言われている。」という意味の「be said to ~ .」と「They say~ .」「people say~ .」について説明します。

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