化学物質の状態・構成・変化理科

「イオン結合」について、他の結合との比較とともに未来の科学者ライターが徹底紹介!

特徴1:イオン結晶は固くもろい

image by iStockphoto

イオン結合をつくる物質の結晶を「イオン結晶」といいます。このイオン結晶は、固くもろい性質を持っており、比較的に沸点が高いものが多いのです(固い)。
これは、イオン同士に強い静電気的引力が働いているためで、強い結合で結びついているイオン結晶は固いということができます。
しかし、イオン結晶は、同時にもろくもあるのです。これはどういうことでしょうか。

イオン結晶は、前述の通り陽イオンと陰イオンが互い違いに並んだ構造を取っており、ここに強い衝撃が加わると、陽イオンの隣は陰イオンだったところが陽イオン同士、陰イオン同士が隣になってしまいます。こうなると、さっきまでは引力が働いていたところが、逆に反発力が働いてしまうのです。そして結果的に、一定の面に沿って割れるという現象が起こります。(この現象を劈開『へきかい』という)
このように、イオン結晶は固い一方、衝撃には弱い性質を持っているのです。

特徴2:水溶液は電気を通す

image by iStockphoto

イオン結合の物質は水に溶かすと電気を通すものが多くあります。それは、イオン結合を作る物質は水に溶けると陽イオンと陰イオンに電離するため、イオンが水溶液中を自由に移動できるようになるためです。

イオン結合のその他の性質

イオン結合について、理解が深まってきましたか?それでは、他のアプローチからも、攻めてみましょう!

組成式(化学式のひとつ)

組成式(化学式のひとつ)

image by Study-Z編集部

イオン結晶の構成元素

主にイオン結合は金属元素と非金属元素の間で作られることが多いです。塩化ナトリウムも、金属元素であるナトリウムと、非金属元素である塩素で出来ていますが、例外もあります。例えば塩化アンモニウムはイオン結合の物質ですが、これを構成するアンモニウムイオンと塩化物イオンともに、金属元素を含んでいません。このような例外もありますが、イオン結合の物質の多くは金属元素と非金属元素で出来ていると考えて大丈夫です。

ちなみに、例外には酸と塩基の中和で生成される塩が多く、塩化アンモニウムも塩酸とアンモニアとの中和によって生成されます。

\次のページで「イオン結晶の構造とは」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: