化学物質の状態・構成・変化理科

化学結合を1から理解!「イオン結合」について元塾講師がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回は「イオン結合」について勉強していこう。

「化学結合」の中では既に酸とアルカリと始めとした単元である程度理解できているやつもいるだろう。今回はそんなイオン結合に注目してみよう。

価数の異なるイオンについても理解を深めよう。化学に詳しいライターAyumiと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Ayumi

理系出身の元塾講師。わかるから面白い、面白いからもっと知りたくなるのが化学!まずは身近な例を使って楽しみながら考えさせることで、多くの生徒を志望校合格に導いた。

1.イオン結合とは

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原子はそれぞれ特定の数の電子を保有していて、電子を放出または受け取ることによって安定した構造をとろうとします。これがイオン化です。原子のイオン化については、こちらで確認してみてくださいね。

一般的に、金属原子は電子を放出することで安定する陽イオンです。一方で非金属電子は電子を受け取って陰イオン化します。このイオンの状態ではそれぞれがプラスやマイナスの電荷を帯びているため、引き合おうとするのは想像がつくでしょう。この引力がクーロン力(静電気力)です。

イオン結合の成り立ちを具体的に見ていく前に、どのようなイオンがあるかを見ていきましょう。

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原子番号1の水素から18のアルゴンまで、原子の構造とイオン化の考え方を覚えておこう。それ以外のイオンについては頻出のものを覚えよう。

2.イオンの頻出一覧

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それでは、実際にテストなどでもよく出るイオンについて覚えていきましょう。さらに、それらのイオンをどう組み合わせて化学式をつくるのかも解説していきます。

2-1.金属の陽イオン+アンモニアイオン

金属といえば陽イオン、陽イオンといえば金属とアンモニウムイオンと覚えましょう。原子番号19のカリウム以降は暗記して覚えてしまうのが早いでしょう。1価、2価の陽イオンについては周期表の縦のライン(1族と2族)で覚えるのもいいですね。周期表は暗記のための語呂合わせが多いので、ぜひ調べてみてください。

(1価の陽イオン)

Na+ ナトリウムイオン

K+ カリウムイオン

Ag+ 銀イオン

NH4+ アンモニウムイオン

(2価の陽イオン)

Mg2+ マグネシウムイオン

Ca2+ カルシウムイオン

Fe2+ 鉄(Ⅱ)イオン

Cu2+ 銅イオン

Zn2+ 亜鉛イオン

Ba2+ バリウムイオン

(2価の陽イオン)

Al3+ アルミニウムイオン

Fe3+ 鉄(Ⅲ)イオン

\次のページで「2-2.非金属の陰イオン」を解説!/

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