酸や塩基の濃度がわかる「中和反応」について元研究員がわかりやすく解説
3-2.植物の成長にも役立つ中和反応
植物を育てるとき大切なのは何だと思いますか?日光や水や肥料はもちろん大切ですが、土のpHによっても植物の成長具合に違いが出てくるんですよ。
一般的に弱酸性の土が植物を育てるのに最適なそうですが、日本の土はそれより酸性に傾いているそうです。
そこで、アルカリ性の石灰や草木を燃やした灰を土に混ぜて中和することで、酸性度を下げています。中和反応を利用して、わたしたちが食べている作物も育っているんですね。
中和反応は濃度がわからない酸(または塩基)の濃度を求める実験で重要!
中和反応とは酸と塩基が混ざることで水と塩(えん)ができる反応のことです。
濃度のわからない酸(または塩基)の濃度を、濃度がわかっている塩基(または酸)で中和反応を起こして濃度を求める「中和滴定」という実験が重要なので覚えておきましょう。
中和反応は身近にもたくさん利用されていて、わたしたちの生活に欠かせないものになっています。
パブリックドメイン写真を使用し著者が作図



