
【英語】前置詞 with の使い方を現役塾講師がわかりやすく解説!4パターンの使い方をマスターしよう

ここまで、with の基本的な使い方を見てきた。ほかに、「…と一緒に」の同伴、「…のために」と原因や理由を表す表現もある。さらに、「catch up with(追いつく)」「call off(中止する)」などの群動詞として使われることもあるぞ。
独特な表現に使われる with

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ここからの解説する with は、独特な特徴のある表現として使われるものです。これまでの基本の with に比べて文法的な理解を必要とするので、文の構造をよく見ながら2つのパターンをチェックしていきましょう。
付帯状況を表す with
まずは、付帯状況を表す with を説明です。付帯状況の with は、同時に起こっていることを表し、分詞構文の変形版として成り立っています。「with + 目的語 + 分詞」という形で「(目的語が)…して、されて」と訳しますよ。目的語の立場から、能動の関係なら現在分詞、受動の関係であれば過去分詞となります。
さらに、分詞の代わりに形容詞や副詞、前置詞句を置くこともありますよ。
My friennd parked his car with the engine running.(私の友達はエンジンをかけたまま車を止めた)
Were you working with the window closed.(あなたは窓を閉じたまま仕事をしていたのですか)
He often studies with radio on.(彼はよくラジオをつけて勉強する)
副詞の意味となる with
次は、副詞の意味になる with の使い方を説明していきます。「with + 抽象名詞」の形で表し、その抽象名詞を副詞のように訳す表現です。この場合は、with そのものに意味を持たせるのではなく、後ろの抽象名詞を副詞化する役割をします。
Tom speaks Japanese with ease.(トムは簡単に日本語を話す)
I consulted the English-Japanese dictionary with care.(私は念入りに英和辞典を調べた)
後半は、独特な使い方をする表現を見てきた。とくに、付帯状況の with は分詞構文の一種として使われるが、一般的にもよく使われるので注意が必要だ。分詞構文との違いもチェックしておくといいぞ。
with は基本の2パターンと応用の2パターンを身につけて使いこなそう!
今回の記事では、with の使い方を見てきました。基本は2パターンのみでしたが、実際にはほかにもさまざまな意味があります。ただ、中心となる意味合いとして、「手元にある」というニュアンスがあると覚えておくといいですよ。
応用の2つは、with の持つもともとの意味合いがそのまま訳されないことに注意してく必要があります。それぞれの用法を身につけて、どれでも使用できるようにしておくといいですね。