この記事では英語の熟語「ahead of ...」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「...の前方に」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC915点で、海外在住経験も豊富なライターさくらを呼んです。一緒に「ahead of ...」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さくら

子供の頃から海外に興味を持ち、大学は英文科を卒業。留学やワーキングホリデー、海外ボランティアなどの経験を持ち三ヶ国語を操る。日常で使う表現を得意とする。

熟語「ahead of ...」の意味は?

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「ahead of ...」は「前に」「進んで」ということですが、大きく分けて三つの意味があります。ひとつは位置や方向を示す場合、もうひとつは時間を示す場合、最後は優位性を示す場合です。

位置、方向を示すというのは「前方にトラックが走っている」といった物と物の位置関係での「前」。時間を示す場合は「予定していた時刻よりも前に着いた」といった場合の「前」。優位性を示す場合とは「彼は技術的な面で私より進んでいる」というときなどの「前」です。

それぞれの意味について例文を参照しながらもう少し詳しくみていきましょう。

意味その1 「前方に」

物理的な位置関係において「前方に」という意味での使い方です。後にくる名詞が視点となり、目的格をとります。「私の前方に」なら、「私」から見て前方にあるということで目的格の人称代名詞「me」を用いて「ahead of me」ですね。

The man was walking ahead of me.
男は私の前を歩いていた。

There was a large truck ahead of our car.
大きなトラックが私達の車の前にいた。

You can see our school over the bridge ahead of us.
前にある橋の向こうに私達の学校がみえる。

意味その2 「(時間的に)前に」

「ahead of ...」は物理的な意味だけでなく、時間的に「前に」という意味でもよく使われます。ここで言う「前」とは「何日前」「何時間前」という過去のことではなく「予定よりも早い時間」「ほかの人よりも先」ということです。

また、未来のことを言うとき「ahead of ...」を使うこともありますよ。「There is a bright future ahead of you. 」では「あなたの前には明るい未来がある」となります。

I left the house ahead of the others.
私はほかの人達よりも先に家を出た。

He finished his task ahead of time.
彼は仕事を予定したよりも前に(早く)終えた。

We arrived at the station ten minutes ahead of our plan.
私達は計画したよりも10分早く(予定時刻の10分前に)駅に着いた。

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意味その3 「よりまさって」

もうひとつの意味は「よりまさって」「より優れて」で、能力などの面でより進んでいることです。

ちなみに学校や職場での「先輩」を表す言い方で「He is two years ahead of me at school. (彼は学校で私より2年先輩だ。)」などということもできますが、この場合は上下関係や優劣を意識していません。2年早く入学したということを言っているだけです。英語では日本文化に根付いているこうした上下関係は気にしないので気をつけましょう。

She is well ahead of me in English.
彼女は英語は私よりもずっとよくできる。

Country A is ahead of Country B.
A国はB国よりも進んでいる。

The company was one step ahead of its rivals.
その会社はライバルよりも一歩先を行っていた。

熟語「ahead of ...」の言い換えや、似た表現は?

「ahead of ...」に似た表現としては「in front of」「in advance」「superior to」などがあります。それぞれここで紹介した意味その1からその3を言い換えることができますので、順に例文を交えて説明していきましょう。

言い換え例 1:「in front of」を使った言い換え

「in front of」を使うと、意味その1と近い意味で使えます。「front 」は「前部」「前面」という意味の名詞ですので前置詞「in」が必要です。「ahead of ...」と同じく「前に」と訳せますがニュアンスが若干異なります。必ずしも入れ替え可能とは限りませんから注意しましょう。

「ahead of ...」は「前の方向」「前方」という意味での「前」ですが、「in front of」は「目の前」というニュアンスですので、この点に注意して例文を見てみてください。

The man was walking in front of me.
男は私の前を歩いていた。

There was a large truck in front of our car.
大きなトラックが私達の車の前にいた。

You can see our school over the bridge in front of us.
前にある橋の向こうに私達の学校がみえる。

\次のページで「言い換え例 2:「in advance」を使った言い換え」を解説!/

言い換え例 2:「in advance」を使った言い換え

「in advance」を使うと、意味その2と近い意味を表現できます。時間的に「前に」「先に」ということですが、この場合は「前もって」という意味合いがあり、「あらかじめやっておく」というニュアンスです。「ahead of ...」を使った表現のひとつ「ahead of time」は「in advance」とほぼ同じ意味で使うことができますよ。

Please tell us when you want to visit in advance(ahead of time).
お越しになる際は事前にお知らせください。

He booked the seat in advance(ahead of time).
彼は先に席を予約しておいた。

We arrived at the station for ten minutes in advance(ahead of time).
私達は計画したよりも10分早く駅に着いた。

言い換え例 3:「superior to」を使った言い換え

「superior to」は「ahead of ...」の意味その3と同じく「よりまさっている」という意味です。もっと馴染みのある表現では「比較級+ than」もありますね。「superior to」の方が英語のレベルとしては上級ですが、同じ意味を表す表現として使えます。

「superior to」も「比較級+ than」のように比較の表現ですが「 than」ではなく「 to」を使いますので注意しましょう。

She is superior to me in English.
She is better than me in English.
彼女は英語は私よりもできる。

His car is superior to mine.
His car is better than mine.
彼の車は僕のよりも優れている。

熟語「ahead of ...」を使いこなそう

この記事では熟語「ahead of ...」の仕様例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。紹介した三つの使い方やそれぞれの言い換え例では少しずつニュアンスが違っていましたが、大まかにでもつかめたでしょうか?似たような意味の熟語や単語はまぎらわしいので、まずひとつひとつのコアイメージをつかみましょう。難しい文法を覚えるよりも、例文をこなしていくうちどれが当てはまる表現かがなんとなくわかるようになってきますよ。

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" /> 【英語】1分でわかる!「ahead of …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「ahead of …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「ahead of …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…の前方に」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC915点で、海外在住経験も豊富なライターさくらを呼んです。一緒に「ahead of …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さくら

子供の頃から海外に興味を持ち、大学は英文科を卒業。留学やワーキングホリデー、海外ボランティアなどの経験を持ち三ヶ国語を操る。日常で使う表現を得意とする。

熟語「ahead of …」の意味は?

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「ahead of …」は「前に」「進んで」ということですが、大きく分けて三つの意味があります。ひとつは位置や方向を示す場合、もうひとつは時間を示す場合、最後は優位性を示す場合です。

位置、方向を示すというのは「前方にトラックが走っている」といった物と物の位置関係での「前」。時間を示す場合は「予定していた時刻よりも前に着いた」といった場合の「前」。優位性を示す場合とは「彼は技術的な面で私より進んでいる」というときなどの「前」です。

それぞれの意味について例文を参照しながらもう少し詳しくみていきましょう。

意味その1 「前方に」

物理的な位置関係において「前方に」という意味での使い方です。後にくる名詞が視点となり、目的格をとります。「私の前方に」なら、「私」から見て前方にあるということで目的格の人称代名詞「me」を用いて「ahead of me」ですね。

The man was walking ahead of me.
男は私の前を歩いていた。

There was a large truck ahead of our car.
大きなトラックが私達の車の前にいた。

You can see our school over the bridge ahead of us.
前にある橋の向こうに私達の学校がみえる。

意味その2 「(時間的に)前に」

「ahead of …」は物理的な意味だけでなく、時間的に「前に」という意味でもよく使われます。ここで言う「前」とは「何日前」「何時間前」という過去のことではなく「予定よりも早い時間」「ほかの人よりも先」ということです。

また、未来のことを言うとき「ahead of …」を使うこともありますよ。「There is a bright future ahead of you. 」では「あなたの前には明るい未来がある」となります。

I left the house ahead of the others.
私はほかの人達よりも先に家を出た。

He finished his task ahead of time.
彼は仕事を予定したよりも前に(早く)終えた。

We arrived at the station ten minutes ahead of our plan.
私達は計画したよりも10分早く(予定時刻の10分前に)駅に着いた。

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