この記事では英語の熟語「what they/we call ...」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「いわゆる…」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「what they/we call ...」の意味や例文を見ていきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

熟語「what they/we call ...」の意味は?

image by iStockphoto

「what they/we call ...」は、「いわゆる…」「世間で言う…」の意味の熟語です。ここで用いられている代名詞の「they」や「we」は特定の人々ではなく、漠然と一般の人々を指しています。そういうわけで、「世間一般の人々が言うところの…」から「いわゆる…」へとつながっていったのです。

意味その1 「いわゆる…」

「what they/we call ...」は、「いわゆる…」という意味の熟語です。「世間一般」が自分たちを含まなければ「they」を、含めば「we」を用いて表現します。もし相手を含んでいる場合は、「you」を用いて「what you call…」と表現することも可能です。

Would you explain what they call globalization?
いわゆる「グローバリゼーション」について説明していただけませんか?

He is what we call a genius.
彼は、いわゆる天才ってやつだ。

That is what we call wishful thinking.
それは、いわゆる希望的観測だよ。(世の中そんなに甘くはないよ)

意味その2 「世間で言う…」

「what they/we call ...」は、「世間で言う」と訳すこともできます。先ほども述べたように、熟語にある「they」や「we」は、世間一般の人々です。したがって、こちらの意味の方がより本来の意味に近いともいえるでしょう。

This is what they call volunteer work.
これは、世間一般でいうボランティア活動ですよ。

He is what we call a human rights lawyer.
彼は、世間でいう人権派弁護士ってやつだ。

I prefer what they call classical jazz.
世間でいう古典ジャズの方が好きだね。

\次のページで「熟語「what they/we call ...」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

熟語「what they/we call ...」の言い換えや、似た表現は?

「what they/we call ...」は、「what is called …」や「as it were」で言い換えることができます。前者は「what they/we call ...」の意味とほぼ同等ですが、後者はやや違ったニュアンスを含んでいるので注意が必要です。

言い換え例:「what is called」を使った言い換え

「what is called …」を使うと、言い換えることができます。これは、「what they/we call ...」したものだと考えてください。

He is what is called a walking dictionary.
彼は、いわゆる生き字引ってやつだ。

She lacks what is called common sense.
彼女は、いわゆる常識に欠けている。

This is what is called Hundred Years' War.
これが、いわゆる「百年戦争」である。

言い換え例:「as it were」を使った言い換え

「as it were」を使うと、言い換えることができます。主語の「it」に対して「were」が用いられていることで分かりますが、こちらは仮定法を含む表現です。したがって、「いわゆる」よりも「いうなれば」と訳した方がしっくりとくるでしょう。

They are, as it were, spies.
やつらは、いってみればスパイだよ。

He is more diligent, as it were.
彼は、いわばより「勤勉」ってわけだ。

She works here as a secretary, as it were.
彼女は、いわば秘書としてここで働いている。

\次のページで「熟語「what they/we call ...」を使いこなそう」を解説!/

熟語「what they/we call ...」を使いこなそう

この記事では熟語「what they/we call ...」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。言い換えの表現は、外国人に日本のことを紹介したり、あまり詳しくない人に専門的な解説をしたりするときには欠かせないものです。ちょっとした表現かもしれませんが、これらを使いこなすことができれば、あなたの英語は確実にレベルアップすることでしょう。

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" /> 【英語】1分でわかる!「what they/we call …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「what they/we call …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「what they/we call …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「いわゆる…」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

国立大文学部卒業で、現役の英語講師でもあるライターすけろくを呼んです。一緒に「what they/we call …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/すけろく

現役英語講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

熟語「what they/we call …」の意味は?

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「what they/we call …」は、「いわゆる…」「世間で言う…」の意味の熟語です。ここで用いられている代名詞の「they」や「we」は特定の人々ではなく、漠然と一般の人々を指しています。そういうわけで、「世間一般の人々が言うところの…」から「いわゆる…」へとつながっていったのです。

意味その1 「いわゆる…」

「what they/we call …」は、「いわゆる…」という意味の熟語です。「世間一般」が自分たちを含まなければ「they」を、含めば「we」を用いて表現します。もし相手を含んでいる場合は、「you」を用いて「what you call…」と表現することも可能です。

Would you explain what they call globalization?
いわゆる「グローバリゼーション」について説明していただけませんか?

He is what we call a genius.
彼は、いわゆる天才ってやつだ。

That is what we call wishful thinking.
それは、いわゆる希望的観測だよ。(世の中そんなに甘くはないよ)

意味その2 「世間で言う…」

「what they/we call …」は、「世間で言う」と訳すこともできます。先ほども述べたように、熟語にある「they」や「we」は、世間一般の人々です。したがって、こちらの意味の方がより本来の意味に近いともいえるでしょう。

This is what they call volunteer work.
これは、世間一般でいうボランティア活動ですよ。

He is what we call a human rights lawyer.
彼は、世間でいう人権派弁護士ってやつだ。

I prefer what they call classical jazz.
世間でいう古典ジャズの方が好きだね。

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