
【英語】1分でわかる!「at first」の意味・使い方・例文は?ドラゴン桜と学ぶ英語主要熟語

端的に言えばこの熟語の意味は「最初は」だが、単に順番を表すためのフレーズではないということを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んだ。一緒に「at first」の意味や例文を見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/さとみあゆ
個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。
熟語「at first」の意味は?

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「firsr」は、「一番目の」「一流の」などという意味でおなじみの単語です。しかし「first」に「at」が付いて「at first」になると、多くの人が意味や使い方がはっきりわからないと思っているのではないでしょうか。
「at first」は、「first」や「first of all」のように順序を表すというわけではありません。意味は「最初は」ですが、実はそれ以上のニュアンスも含んでいます。
意味その1 「最初は」
「at first」の意味は「最初は」ですが、続けて「二番目は~、三番目は~」というように順番を説明するために使うわけではありません。ポイントは「at first」を使った「最初は○○でした。」という文の中に(でも今は違う)というニュアンスを含んでいるという点です。
一つ目の例文のように「今は違う」という意味がニュアンスとして含まれている場合と、二つ目のように「but」などでつないで「今は違う」ということを示す場合がありますが、いずれにしても「最初と今では変化している」という意味になります。
At first, I thought he was sick.
最初、私は彼は病気だと思った。(でも今は思っていない)
At first I didn’t like her, but now I do.
最初は彼女のことを好きではなかったけど、今は好きです。
He couldn’t believe that at first.
彼は最初は信じることができなかった。(でも今は信じている)
「first」を使った他の表現との違い
「at first」以外にも「first」を含むフレーズはたくさんあります。どれも似たような意味なので、間違って覚えていたり、混同している場合もあるかもしれません。
「first」だけなら、順番を表す「まず始めに」という意味や、「最初の」などの意味で使います。似たような使い方をするものに「first of all」がありますが、こちらも「まず始めに」という意味です。「first」をさらに強調し、「まず何よりも初めに」というイメージがあります。
「at first」との違いは、どちらも「今は違う」という含みがない点です。「first」も「first of all」もよく目にする表現なので、「at first」と間違って使うことがないよう気を付けましょう。
Tom came in first place.
トムが一位になった。
First I went to the reception. Then I listened to the lecture.
まず最初に受付に行った。それから講義を聴いた。
First of all you had better see his parents.
まず第一に彼の両親に会った方がいい。
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