原子と分子をつなぐ「化学結合」について元塾講師がわかりやすく解説
2-2.配位結合
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共有結合とは仕組みが似ています。共有結合が他の原子と1対1で電子を共有するのに対し、配位結合は2対0で電子を共有する結合です。つまり、電子をもっているものがもっていないものに分け与えるかたちになります。こちらも電子を共有するために強い結合といえるでしょう。
2-3.イオン結合
金属と非金属の結合では陽イオンと陰イオンのプラスとマイナスが引き合うものです。金属はナトリウムイオン Na+ やマグネシウムイオン Mg2、カルシウムイオン Ca2+ のような陽イオンとなり、塩化物イオン Cl– や硫酸イオン SO42ー のような非金属陰イオンとの結合ができます。プラスとマイナスの間で生じるクーロン力(静電気力)が大きく関わっている結合です。
2-4.金属結合
金属結合とは、その名の通り金属同士が結びつく結合です。金属は陽イオンになることで安定するので、放出された電子は陽イオン化された金属原子の間を自由に移動する自由電子となって原子間の結合につながります。これによって金属は独立した分子としてではなく、ある1つの集合体として存在するというわけです。
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