化学物質の状態・構成・変化理科

原子と分子をつなぐ「化学結合」について元塾講師がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回は「化学結合」について勉強していこう。

原子の構造やイオン化、分子の定義については既に解説したよな。今回からは分子の成り立ちについて考えていこう。

難しい内容だがしっかりついてこいよ!さあ、化学に詳しいライターAyumiと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Ayumi

理系出身の元塾講師。わかるから面白い、面白いからもっと知りたくなるのが化学!まずは身近な例を使って楽しみながら考えさせることで、多くの生徒を志望校合格に導いた。

1.化学結合に必要不可欠な電子の存在

image by iStockphoto

化学結合の解説をする前に、これを理解するうえで必要な電子式について知っておく必要があります。これは原子がもつ電子の配置を図式化したもので、元素記号の周りにある最外殻電子を点で表したものです。まずはこの考え方について見ていきましょう。

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まだイオン化についてチェックしていないやつは本題に入る前に見直しておこう。

1-1.原子を電子式で表す

実際に例をとって考えてみましょう。考えるヒントとなる順番は以下の通りです。

(1)原子番号から最外殻電子の数を求める

(2)元素記号を中心に、上下左右にある4つの箱に最外殻電子を1つずつ・として書いていく

(3)最外殻電子が1から4の場合はここで終了

(4)最外殻電子が4から8の場合は(2)で書いた・の横に再度順に書いていく

image by Study-Z編集部

これを実際の元素で考えたのが上図です。順に詳しく見ていきましょう。

\次のページで「1-2.電子式の書き方で疑問を感じた人へ」を解説!/

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