3分で簡単にわかる!セクレチンの役割とは?発見の歴史も現役講師がわかりやすく解説!
胃腸内分泌細胞とは
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胃や腸のあちこちにあり、ホルモンを産生・分泌する細胞のことを胃腸内分泌細胞といいます。分泌されるホルモンの種類によって10以上のタイプに分けられており、それぞれがエキソサイトーシスによってホルモンを分泌しているんです。
セクレチンを分泌する胃腸内分泌細胞はS細胞とよばれます。他にも、ガストリンを分泌するG細胞や、コレシストキニンを分泌するI細胞(またはCCK細胞)などが有名です。また、すい臓のランゲルハンス島に多く存在しグルカゴンを分泌するA細胞は、胃にも存在しています。
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セクレチンのはたらき
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セクレチンが分泌されるのは、胃から食べ物が送られてくることで、十二指腸内のpHが下がったとき。胃の消化液である胃酸は強い酸性なので、胃の内容物が送られてくると、十二指腸のpHが酸性に傾く(=pHが下がる)んです。
それでは、「食べ物が送られてきたときに分泌が促進される」ということを頭においたうえで、セクレチンがホルモンとしてどんな作用をするのかを確認していきましょう。セクレチンには大きく分けて3つのはたらきがあります。
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#1 すい液の分泌促進
セクレチンが分泌されると、すい臓からのすい液の分泌が促進されます。前述の通り、すい液には小腸でのさらなる消化を助ける物質(酵素)が含まれているので、胃から小腸へ食べ物が送られたときに分泌が促進されるのは理屈にあっていますよね。
また、すい液にはもう一つ重要な役割があります。それは、胃酸の中和。強い酸性である胃酸を含んだ食べ物が小腸に届くと、小腸の壁を傷めてしまいかねません。すい液は塩基性(アルカリ性)であるため、胃の内容物に混ざると中和反応が起き、酸性を弱めることができるのです。
#2 コレシストキニンの効果を高める
腸から分泌されるホルモンの一つ、コレシストキニンの効果を高めるのも、セクレチンのはたらきです。コレシストキニンは胆のうを収縮させ、胆汁の分泌を促します。胆汁も、消化を助ける消化液。これにより、小腸での食べ物の消化をさらに促すことができます。
#3 胃酸の分泌をおさえる
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食べ物が小腸に向かって送られた後、胃酸の分泌が続くと胃を痛めてしまいます。セクレチンは、胃酸の分泌を促進するホルモンであるガストリンの分泌を抑えることで、胃酸の分泌量を減らすことができるのです。胃での消化が終わると、セクレチンの効果もあって胃酸がちょうどよい量に調節されることになります。
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