タンパク質と生物体の機能理科生物

3分で簡単にわかる!セクレチンの役割とは?発見の歴史も現役講師がわかりやすく解説!

今回は、「セクレチン」というホルモンについて学んでいこう。日常生活ではあまり名前を聞かないが、消化に関係している重要なホルモンです。セクレチンが分泌される場所や、そのはたらきについてチェックしていきます。

今回も、生物のからだに詳しい現役講師のオノヅカユウを招いた。

ライター/小野塚ユウ

生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。

セクレチンとは?

セクレチン(secretin)は、十二指腸から分泌されるホルモンの一種です。ヒトのセクレチンは27個のアミノ酸がつながってできているので、ホルモンの種類としてはペプチドホルモンに分類されます。

十二指腸って?

十二指腸って?

image by Study-Z編集部

人間の内臓や体のつくりにあまりなじみのない方のために、十二指腸について簡単にご紹介しておきましょう。

十二指腸は胃と小腸をつないでいる、カーブを描いた消化管です。十二指腸という名前は、その長さ(おおむね25~30㎝ほど)が指の幅12本分くらいであることからつけられました。

胃と小腸の間に立つ十二指腸には、消化液を分泌するすい臓が管(すい管)によって接続しています。すい臓からは、胃で消化された食べ物が小腸へ送られる際にすい液という消化液が分泌され、小腸でのさらなる消化を助けてくれるのです。さらに、胆のうでつくられる胆汁を分泌する胆管も、十二指腸につながっています。

十二指腸は、胃から送られた食べ物とすい液・胆汁の出会いの場ともいえるでしょう。

腸は内分泌器官なの?

内分泌系やホルモンについてしっかり学習している人であれば、脳下垂体や甲状腺、副腎などの内分泌器官を覚えていると思います。高校の生物学では、代表的な内分泌器官の名前を覚えるように指導されますが、「腸がホルモンを分泌する」なんて話は聞いたことがないかもしれません。

実は、私たちの体内では胃や腸からもさまざまなホルモンが分泌されているんです。

\次のページで「胃腸内分泌細胞とは」を解説!/

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